県では、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、国土交通省近畿地方整備局・中部地方
整備局と連携し、ダイオキシン類の環境調査を行っています。
 平成24年度に実施した調査結果は、次のとおりでした。
 ・ 大気、底質(河川・海域)、土壌については、すべての調査地点で環境基準を達成
  しました。
 ・ 水質(河川・海域・地下水)については、河川では、42地点中38地点で環境基準を
  達成しました。海域と地下水では、すべての調査地点で環境基準を達成しました。
1 結果の概要(表1:総括表)
 (1)大気(表2参照)
  (環境基準値:年間平均値 0.6 pg-TEQ/m3 以下)
    7地点で測定を行い、すべての地点で環境基準を達成しました。
 (2)水質(表3・表5・表7参照)
  (環境基準値:年間平均値 1 pg-TEQ/L 以下)
    河川42地点(うち国交省7地点)、海域21地点及び地下水5地点で測定を行い、
   河川では38地点、海域と地下水ではすべての地点で環境基準を達成しました。
    なお、環境基準を超過した4河川からの上水道用水の取水はないため、健康被
   害のおそれはありません。
    (環境基準超過地点)
      志登茂川江戸橋(津市)   :1.6 pg-TEQ/L
      金剛川昭和橋(松阪市)   :1.1 pg-TEQ/L
      笹笛川八木戸橋(明和町)  :1.4 pg-TEQ/L
      久米川芝床橋(伊賀市)   :1.1 pg-TEQ/L
   
 (3)底質(表4・表6参照)
  (環境基準値:年間平均値 150 pg-TEQ/g 以下)
    河川42地点(うち国交省7地点)、海域21地点で測定を行い、すべての地点で
   環境基準を達成しました。
 (4)土壌(表8参照)
  (土壌環境基準値:年間平均値 1,000 pg-TEQ/g 以下)
    5地点で測定を行い、すべての地点で環境基準を達成しました。
2  今後の取り組み
 ダイオキシン類の発生源に対しては、ダイオキシン類対策特別措置法により排出規制
が実施されており、県は、その遵守状況を立入検査等で確認しています。引き続き、発
生源に対し施設の適切な維持管理を指導するとともに、環境基準を超過した河川につい
ては、濃度の推移を把握していきます。


