1 請求書提出日 平成26年7月15日
2 請求人 松阪市 角谷 猛志 氏
請求人代理人 津市 弁護士 村田 正人 氏
3 請求の内容(要旨)
県土整備部が実施した平成26年度路面清掃業務委託の一般競争入札の参加者の資格は、平成25年度
まで公共機関等発注1契約あたりの路面清掃業務の施工実績200km以上であったものが、400km
以上に引き上げられた。
このことによって、新規参入業者が排除され、自由な競争による適正な市場価格の形成が阻害され、落
札価格が低下せず高止まりとなり、三重県の公費が無駄に支出されることになる。
よって、三重県が被った損害について不合理な参加条件を設定した三重県職員と落札業者の責任にお
いて、三重県に対して、損害賠償をするように措置すること等を求める。
4 監査委員の判断
(1)結論
請求には理由がないものと判断し、棄却する。
(2)結論に至った理由(概要)
一般競争入札の参加者の資格の設定は、地方公共団体の長の裁量に委ねられている。
平成26年度の路面清掃業務委託の一般競争入札の参加者の資格は、業務の履行を確保する上で不合
理な点は認められず、また当該参加資格の定めによっても、競争性は確保されていることから、当該参
加資格の設定に裁量権の逸脱や濫用はない。