三重県立美術館では、職人技の長い伝統を有し、いまもなお世界で高い人気を誇る「デンマーク・デザイン」の展覧会を開催します。デンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、ロイヤルコペンハーゲンの磁器をはじめ、ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)、アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)ら黄金期のデザイナーによる20世紀の名作家具、現代の製品など約200点を展示します。世界中で愛され続けるデンマーク・デザインの歴史と魅力に迫ります。
※( )内は、英語読み
1 開催要項
(1)展覧会名 「デンマーク・デザイン」展
(2)会期 7月6日(土)から9月1日(日)まで
(3)会場 三重県立美術館(津市大谷町11番地)
(4)開館時間 9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(5)休館日 毎週月曜日
※ただし7月15日(月)、8月12日(月)は開館
7月16日(火)、8月13日(火)は閉館します。
(6)観覧料 一般1,000(800)円・学生800(600)円・高校生以下無料
※( )内は、前売り及び20名以上の団体割引料金
※家庭の日(毎月第3日曜日<7月21日、8月18日>)は
団体割引料金となります。
(7)主催 三重県立美術館
(8)後援 デンマーク大使館
(9)助成 公益財団法人三重県立美術館協力会
(10)展示協力 PP Møbler ApS(ピーピーモブラー)
Kvadrat A/S(クヴァドラ)
(11)企画協力 株式会社ブレーントラスト
(12)企画 デンマーク・デザイン博物館
Michael& Mariko Whiteway(マイケル&マリコ ホワイトウェイ)
2 会期中のイベント
(1)講座「デンマークの家具 木の魅力」
日時 9月1日(日)14時から(60分程度)
講師 出口真樹(tampere代表)
会場 三重県立美術館講堂
定員 150名 ※聴講無料、事前申込不要
内容 デンマークで家具製作を学び、三重県員弁郡東員町で家具工房を営む
出口真樹氏をお招きし、デンマーク家具の魅力についてお話いただきます。
※手話通訳・要約筆記が必要な方は事前にご相談ください。
(2)こどもデザインワークショップ「クルクル あ!」
日時 8月24日(土)13時30分から
講師 平田哲生(名古屋芸術大学教授)
会場 三重県立美術館美術体験室
定員 20名(小学生以上)※参加無料、要事前申込
内容 回転するものが持つ不思議さを使ったもの作りを行います。
みんなで1つの作品作りにも挑戦。
3 特設コーナー
(1)ヴィーイナ(ウェグナー)の椅子に座ってみよう!(要観覧券)
ヴィーイナの名作椅子に座って写真を撮ることができます。
座り心地を確かめてみよう。
(2)レゴソフトで遊んでみよう!
会期中、エントランスにレゴソフト(対象年齢3歳以上)で遊べるコーナーを設置します。
(3)三重県立美術館の所蔵品がブロック作品になって登場!(名古屋大学レゴ部制作)
デンマークの名作玩具レゴにちなみ、橋本平八《猫》、柳原義達《道標・鳩》がブロック
作品となってお目見えします。
4 その他
託児サービスを実施します。
日時 7月24日(水)10時から12時まで
9月 1日(日)14時から16時まで
場所 三重県立美術館美術体験室
定員 10名 ※無料、要事前申込、先着順
対象 1から5歳児
5 デンマーク・デザインについて
北ヨーロッパに位置し、バルト海と北海に面した半島と島々から成るデンマーク。近代にヨーロッパ諸国が産業化を進めるなか、職人技の伝統を有するデンマークでは、手仕事に基づく製品の生産に重点が置かれました。とりわけ家具生産においては、1927年に始まった家具製造業者組合展を背景に、何世代にもわたりすぐれたデザイナーが輩出されています。機能性と伝統を重んじ、シンプルでありながら人間的なあたたかみを感じさせるデザインの数々は、デザイン史に残る名作として、いまもなお世界中の人々を惹きつけてやみません。
注)デザイナー紹介
ハンス・ヴィーイナ(ウェグナー)1914-2007
家具デザイナー。美術工芸学校卒業後、1943年に自身の事務所を設立し、カール・ハンセン&サン社、PPモブラー社らと共同制作を行った。生涯に500脚以上の椅子をデザインしたといわれ、ウィンザーチェアや中国明時代の椅子に学びながら、現代的な感覚を生かした椅子を制作した。
アーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)1902-1971
建築家。王立アカデミー卒業後、1956年には同校で教授として教鞭を執った。建築、インテリアデザインのどちらも手掛け、代表的建築であるSASロイヤルホテルでは、建築に加え内部の椅子、カトラリーのデザインも行っている。