三重県立美術館では、伊賀市出身の画家・元永定正(もとなが さだまさ)(1922年から2011年)の生誕100年を記念して、当館のコレクションを中心に元永の活動の全容を紹介する展示を開催します。また、出身地の伊賀に焦点をあて、伊賀で関わりのあった作家の作品や資料など、これまで紹介する機会の少なかった部分にも着目し、画家・元永定正の表現の源流をさぐります。
1.開催要項
(1)展覧会名
特集展示 生誕100年 元永定正展
(2)会期
令和4年9月6日(火)から12月11日(日)まで
(3)会場
三重県立美術館 企画展示室1~3
(4)開館時間
9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(5)休館日
毎週月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
(6)観覧料
一般310(240)円・学生210(160)円・高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※家庭の日(毎月第3日曜日<9月18日、10月16日、11月20日>)は団体割引料金となります。
(7)主催
三重県立美術館
(8)助成
公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会
(9)特別協力
モトナガ資料研究室
2.会期中のイベント
(1)トークセッション「神戸から、三重から、元永定正を語る」
講師:遊免寛子(ゆうめん ひろこ)(兵庫県立美術館学芸員)、原舞子(はら まいこ)(三重県立美術館学芸員)
日時:10月8日(土)午後2時から ※約60分
会場:三重県立美術館企画展示室
定員:20名
聴講無料・先着順
※観覧券をお持ちの上、企画展示室入口にお集まりください。
(2)「This is もうやん」映像上映会
日時:11月26日(土)午後2時から ※約45分
会場:三重県立美術館地下1階講堂
定員:70名
参加無料・先着順 ※開場・受付は午後1時30分から
(3)担当学芸員によるスライドトーク
日時:11月5日(土)午後2時から ※約40分
会場:三重県立美術館地下1階講堂
定員:70名
参加無料・先着順 ※開場・受付は午後1時30分から
(4)三重県立図書館による出張図書館
日時:11月26日(土) 午後
関連図書の展示・貸出を行います。利用カードの新規作成も行います。詳細は当館ウェブサイトをご確認ください。
3.元永定正(もとなが さだまさ)について
元永定正は1922年、現在の三重県伊賀市に生まれました。地元の商業高校を卒業後に様々な職業に就き、郷里に戻った後、画家の濱邊萬吉(はまべ まんきち)(1902年から1998年)のもとで絵を学びました。1952年に神戸に出てから抽象絵画と出会い、自身も抽象美術の制作に打ち込み、関西の前衛美術家集団である具体美術協会を拠点に活動を展開しました。1960年代半ば以降はニューヨーク滞在を経験して画風を一変させ、アクリル絵の具をエアブラシで吹き付けた絵画制作へと移ります。絵画以外にも立体造形、パフォーマンス、絵本制作、文筆活動や他領域の作家たちとのコラボレーション等へと広がりを見せ、大人から子供まで、あらゆる世代の人々に愛される芸術を生涯展開し続けました。