三重県立美術館では、現在の三重県伊賀市に生まれ、陶磁器デザインの先駆者として知られる日根野作三(ひねの さくぞう、1907-1984年)の展覧会を開催します。本展は、各地に残される作品資料約180 点から日根野作三の生涯をたどる、過去最大規模の回顧展です。
1.開催要項
(1)展覧会名
日根野作三展
(2)期間
令和5年7月1日(土)から9月24日(日)まで
(3)会場
三重県立美術館 企画展示室
(4)開館時間
9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(5)休館日
月曜日(祝休日にあたる場合は開館、翌平日閉館)
(6)観覧料
一般1,000(800)円、学生800(600)円、高校生以下無料
※( )内は前売り及び20名以上の団体割引料金
(7)主催
三重県立美術館
(8)助成
芸術文化振興基金、公益財団法人三重県立美術館協力会
(9)特別協力
多治見市美濃焼ミュージアム
(10)後援
伊賀市、伊賀市教育委員会
2.期間中のイベント
(1)三重県立美術館学芸員によるスライドトーク
日時:令和5年7月23日(日)14時から14時45分頃まで
8月19日(土)14時から14時45分頃まで
9月10日(日)11時から11時45分頃まで
会場:三重県立美術館講堂
定員:70名
※参加無料 先着順(直接講堂にお越しください)
※開始20分前より開場します。
3.日根野作三について
現在の三重県伊賀市生まれ。東京高等工芸学校工芸彫刻部卒業後、愛知県瀬戸の山茶窯で陶磁器デザイナーとして歩み始める。1933年から京都に所在した国立陶磁器試験所で活躍した後、戦後には独立し、伊賀を拠点としてフリーの陶磁器デザイナーとして活動した。愛知、岐阜、三重、滋賀で企業に陶磁器デザイン画を提供するほか、公設の陶磁器試験場でデザインを講義して生計を立てつつ、デザイン教育に力を注いだ。
特に手作りを主とした、近代的な感覚を持つ生活用具である「クラフト」の分野で活躍し、手作りの風合いや制作者の個性を生かした人間味あるデザインを説いた。