現在、三重県内でヘルパンギーナが流行しています。
三重県感染症発生動向調査の結果によると、平成28年第28週(7月11日(月)から7月17日(日)まで)の県内45の定点指定医療機関(小児科)におけるヘルパンギーナの平均患者数が9.42人と例年より多くなっています。今後、さらに発生数が増加することが予想されますので、感染及び重症化の予防を心がけてください。
【ヘルパンギーナとは】
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に例年6~7月頃にかけて流行のピークがみられる咽頭痛と発熱を主症状とする急性のウイルス感染症です。
感染方法は、咳等による飛沫感染や、鼻汁、糞便等の排泄物による接触感染であるため、手洗いやうがいを励行し、日常的に清潔を保つ必要があり、保育施設などの集団生活では、特に注意が必要です。
また、ヘルパンギーナに対処するワクチンがないため、治療は対症療法となりますので予防が大切です。
【症 状】
感染から2~4日後に突然38~40℃の高熱が出現し、のどが赤くなり痛みを伴い、口の中に小さな水ぶくれができます。通常は、合併症や後遺症もなく一週間程度で治りますが、まれに、髄膜炎を合併することがあります。
【家庭や保育施設等でできる対策】
1.こまめなうがいや手洗いをしましょう。
2.症状がある人とは密接な接触を避け、タオル等の共用はやめましょう。
3.おむつ交換するときは、排泄物の取扱いに十分気をつけましょう。
4.症状が現れたら早めに医療機関を受診しましょう。