県内の小児科定点医療機関(45機関)からの報告によると、2023年第24週(6月12日から6月18日)の1定点医療機関当たりの患者報告数が7.38人となり、国立感染症研究所が警報レベルの目安としている1定点医療機関当たり「6」を超えたことより、県内でヘルパンギーナが流行していると判断されますので注意しましょう。
【ヘルパンギーナとは】
ヘルパンギーナは、5月頃から夏季にかけて、乳幼児を中心に流行する急性のウイルス性咽頭炎で、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。
原因となるのは、コクサッキーウイルスAである場合が多いです。
【症状】
発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とします。
突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、口腔内に小水疱が出現します。発熱時に熱性けいれんを伴うことなどがありますが、ほとんどは予後良好です。
【感染経路】
患者の便、咳、くしゃみ等に含まれるウイルスの接触及び飛沫感染です。
【治療など】
治療は発熱等に対する対症療法となります。
有効なワクチンがないため予防が大切です。
【家庭や保育施設等でできる対策】
治った後も2から4週間の長い期間、便などからウイルスが排泄されることがありますので、感染予防としては、手洗いやうがいを徹底することが大切です。また、症状がある人とは密接な接触を避け、タオル等の共用はやめましょう。