本日(3月14日(火))、国が本年度創設した「日本農業遺産」に、本県の漁業・林業の関係団体から申請していた2件の取組が認定されました。
なお、漁業・林業分野の取組の認定及び同一県での複数の認定は、全国で唯一、三重県のみとなっています。
1 認定された取組の概要
(1)「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業 -持続的漁業を実現する里海システム-」
(鳥羽・志摩の海女漁業・真珠養殖業世界農業遺産推進協議会)
鳥羽・志摩地域の「海女振興協議会」と「三重県真珠振興協議会」が共同で申請していた、女性による伝統的な素潜り漁を現代まで継承している海女漁業と高品質な真珠を生産してきた真珠養殖業が、藻場や漁場環境を活用・保全しながら、自然と人間の共生を図ってきた里海システム
(2)「急峻な地形と日本有数の多雨が生み出す尾鷲ヒノキ林業」
(尾鷲林政推進協議会)
尾鷲・紀北地域の森林組合や木材協同組合、市町等によって構成される「尾鷲林政推進協議会」が申請していた、急傾斜で土地生産力の低い山地と多雨気候を背景に、数世紀に渡り高品質なヒノキを生産してきた育林・加工システム
2 日本農業遺産について
(1)平成28年度に農林水産省が創設した「日本農業遺産」は、将来に受け継がれるべき伝統的な農林水産業システムを広く発掘するための認定制度です。伝統的な農林水産業の継承に加え、地域の自信と誇りの醸成、地域産業の活性化等を目的としています。
(2)申請のあった19件の取組のうち、県内2件の取組を含む8件(宮城県、埼玉県、山梨県、静岡県、新潟県、徳島県)が、日本農業遺産として認定されることが決定しました。
3 お問い合わせ先
<海女漁業・真珠養殖業に関すること>
農林水産部 水産資源課 担当:永濵、畑(電話:059-224-2584)
<尾鷲ヒノキ林業に関すること>
農林水産部 森林・林業経営課 担当:前田、田村(電話:059-224-2564)