国の規制値を超える麻痺性貝毒が検出されていた旧南勢町海域産ヒオウギガイについて、8月21日の検査の結果、国が定める出荷自主規制の解除基準を満たしたことから、出荷自主規制を解除します。
(1)旧南勢町海域産ヒオウギガイについて、本年1月30日に国の規制値(4.0MU(※))を超え
る麻痺性貝毒(ヒオウギガイ:53MU)が検出されたことから、県は同日付けで同海域内の養殖
業者に対して出荷自主規制を要請しました。
※麻痺性貝毒の毒量は、可食部1gあたりのマウスユニット(MU/g)で示されます。1MUは
体重20gのマウスに腹腔内投与後、15分間で死亡する毒力と定義されています。
(2)同海域産ヒオウギガイについて、8月7日、14日及び21日の検査の結果、規制値を超える麻痺
性貝毒が検出されなかったため、国が定める出荷自粛要請の解除基準(週1回の検査において3回
連続規制値以下)を満たすこととなりました。
(3)出荷自主規制の解除について、県は、三重外湾漁協を通じて同海域内のヒオウギガイ養殖業者に連
絡するとともに、国や市町等へ共有します。また、HPを通じて県民に周知を図ります。
(4)貝毒による食中毒防止に向けて、旧南勢町海域産ヒオウギガイについて、貝毒が一定水準(2.0
MU)以下になるまで検査を継続します。なお、現時点では、県内の他の海域においても、規制値
を超える貝毒は確認されていません。