本日(12月25日)、県が実施した貝毒のマウス検査において、旧南勢町海域産のヒオウギガイから規制値を超える麻痺性貝毒が検出されました。このため、県は、この海域でヒオウギガイを養殖している生産者に対し、三重外湾漁業協同組合を通じて、出荷自主規制を要請しました。
1 内容
(1) 県と南伊勢町が実施した調査により旧南勢町海域において貝毒原因プランクトンが確認されたため、本日(12月25日)、県が、旧南勢町海域産のヒオウギガイについて貝毒のマウス検査を行った結果、食品衛生法の規制値(4MU/g(可食部1グラムあたりのマウスユニット))を超える4.5MU/gの麻痺性貝毒が検出されました(※)。
(2) 食品衛生法及び厚生労働省の通知では、規制値を超える麻痺性貝毒が検出された場合、食品の販売等を行うことを禁じています。また、規制値を超えた場合には、県は、農林水産省の通知に基づき、関係団体及び関係漁業者等に対し、出荷の自主規制を要請する必要があります。
(3) このため、県は、本日、この海域でヒオウギガイを養殖している生産者に対し、三重外湾漁協を通じて、出荷自主規制を要請しました。
(4) 県内の他の海域では、現在、貝毒は確認されていません。
(5) なお、同海域においては、令和7年1月にもヒオウギガイから麻痺性貝毒が検出されています。
2 今後の対応
出荷自主規制の解除には、週1回実施するマウス検査において、3回連続して規制値(4MU/g)以下となることが必要です。そのため、県は、3回連続して規制値以下となるまで検査を継続するとともに、検査結果については、県HPにより、県民に情報提供します。
※ 麻痺性貝毒の場合、1MUは20gのマウスが15分で死亡する毒の量です。人の致死量は、体重60kgの人で約3千~2万MUと言われています。なお、これまで本県において死亡事例はありません。