令和４年度の児童虐待相談対応件数を公表します

　令和４年度の県内児童相談所における児童虐待相談対応件数は、2,408件（前年度比＋261件、
＋12.2％）で、７年ぶりに減少した前年度から再び増加し、過去最多になりました。
　なお、詳細については下記のとおりです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

１　過去からの推移

　　　　　　 H30　　 　 R1　 　　　R2　　　　 R3　　　　　R4
全　国　　159,838件　193,780件　205,044件　207,660件　 　集計中
前年度比　 ＋19.5%　　＋21.2%　　 ＋5.8% 　　＋1.3% 　　集計中
三重県　　　2,074件　　2,229件　　 2,315件 　 2,147件　　 2,408件
前年度比　　＋24.2%　　＋ 7.5%　　 ＋3.9% 　　△7.3%　　 ＋12.2%

２　件数

[児童相談所ごとの件数]
　北勢児童相談所　　　926件（ 38.5％）（対前年度比 ＋91件、＋10.9％）
　鈴鹿児童相談所　　　425件（ 17.6％）（対前年度比 ＋25件、 ＋6.3％）
　中勢児童相談所　　　493件（ 20.5％）（対前年度比 △12件、 △2.4％）
　南勢志摩児童相談所　233件（ 9.7％）（対前年度比 ＋111件、＋91.0％）
　伊賀児童相談所　　　266件（ 11.0％）（対前年度比 ＋50件、＋23.1％）
　紀州児童相談所　　　 65件（ 2.7％）（対前年度比 △4件、 △5.8％）
　　　計　　　　 　 2,408件（100.0％） 　　　　　 ＋261件

[相談種別ごとの件数]
　心理的虐待　　　　1,171件（ 48.6％）（対前年度比 ＋104件、 ＋9.7％）
　身体的虐待　　　　　721件（ 29.9％）（対前年度比 ＋99件、＋15.9％）
　保護の怠慢・拒否（ネグレクト）　
　　　　　　　　　　　467件（ 19.4％）（対前年度比 ＋47件、＋11.2％）
　性的虐待　　　　　　 49件（ 2.0％）（対前年度比 ＋11件、＋29.0％）
　　　計　　　　　　2,408件（100.0％）　　 　　　＋261件

[相談経路ごとの件数]
　警察　　　　　　　　733件（ 30.4％）（対前年度比 ＋86件、＋13.3％）
　市町の機関　　　　　714件（ 29.7％）（対前年度比 ＋118件、＋19.8％）
　近隣・知人　　　　　280件（ 11.6％）（対前年度比 △22件、 △7.3％）
　学校等　　　　　　　200件（ 8.3％）（対前年度比 ＋16件、 ＋8.7％）
　県の機関　　　 　　 131件（ 5.4％）（対前年度比 ＋42件、＋47.2％）
　　　計　　　　　　2,058件（ 85.5％）　 　　　　 ＋240件
※　相談経路については、上位５位までを記載

[主な虐待者ごとの件数]
　実父　　　　　　 1,071件（ 44.5％）（対前年度比 ＋159件、＋17.4％）
　実父以外の父親　　 127件（ 5.3％）（対前年度比 ＋8件、 ＋6.7％）
　実母　　　　　　 1,135件（ 47.1％）（対前年度比 ＋70件、 ＋6.6％）
　実母以外の母親　　 　24件（ 1.0％）（対前年度比 ＋13件 ＋118.2％）
　その他　　　　　　　51件（ 2.1％）（対前年度比 ＋11件、＋27.5％）
　　　計　　　　　 2,408件（100.0％） 　　　　　 ＋261件

［被虐待児童の年齢ごとの件数］
　３歳未満　　　　 　424件（ 17.6％）（対前年度比 △42件、 △9.0％）
　３歳から就学前　　 478件（ 19.9％）（対前年度比 ＋79件、＋19.8％）
　小学生　　　　　　 864件（ 35.9％）（対前年度比 ＋130件、＋17.7％）
　中学生　　　　　　 396件（ 16.4％）（対前年度比 ＋62件、＋18.6％）
　高校生、その他　　 246件（ 10.2％）（対前年度比 ＋32件、＋15.0％）
　　　計　　　 　　2,408件（100.0％） 　　　　　 ＋261件

３　相談の特徴
（１）虐待件数が７年ぶりに減少した前年度から再び増加し、過去最多になっています（これまでは令和２年度が2,315件で過去最多）。
（２）相談種別は近年の傾向として、ＤＶ被害相談を含む心理的虐待の割合が最も大きく、全体の約５割を占めています。
（３）相談経路は近隣・知人からの相談が減少しましたが、上位の警察、市町の機関からの相談は増加しました。

　今後も、市町、警察、学校、医療機関等の関係機関との連携を強化し、児童虐待の未然防止や早期発見・早期対応に取り組む必要があります。