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新型コロナウイルス感染症に関する知事からのメッセージ(5月5日)

県民の皆様、事業者の皆様、全国の皆様へ

 4月16日に政府から全国に「緊急事態宣言」が発出され、20日に“新型コロナウイルス感染症拡大阻止に向けた「三重県緊急事態措置」~5つのお願い~”を実施してから二週間余りが経過しました。
 県民の皆様、事業者の皆様には、感染防止対策の徹底や休業要請等にご協力いただき、心から感謝申し上げます。また、新型コロナウイルスの影響が長く続いており、感染リスクと隣り合わせの中、常に高い緊張感を持ち、自身の健康や睡眠、家族との大切な時間などを顧みずに感染症対策の最前線でご尽力いただいている医療従事者の方々には、心の底から敬意を表するとともに、深く感謝いたします。皆様のご協力のおかげで、本県の「緊急事態措置」後の新型コロナウイルスの新規感染者数は4月25日から11日間連続で確認されておらず、人口10万人当たりの感染者数は2.5人で低い順から数えて全国11位と着実に成果として数値に現れています。
 しかしながら、全国の状況を見ますと、3月末頃から増加傾向にあった新規患者数は、4月下旬から減少傾向ではあるものの、一日あたりの新たな感染者は200人程度発生していることから、依然として予断を許さない状況が続いております。5月1日、政府の専門家会議において「新規感染者数は減少に転じつつある」としながらも、「徹底した行動制限を続けなければならない」との意見が出されました。このような状況を受け、5月4日に開催された政府の新型コロナウイルス感染症対策本部にて、本県をはじめ全国の都道府県が引き続き緊急事態宣言の対象となる“基本的対処方針”が決定されました。
 この基本的対処方針もふまえ、三重県の緊急事態措置の実施期間を、5月31日まで延長することといたしました。
 今回の国の基本的対処方針の中で効果的なクラスター対策等により新規患者発生を抑制しながら、「感染拡大を予防する新しい生活様式」を一人ひとりが身に着けていくことで、感染拡大の防止と社会経済活動の維持の両立が持続的に可能となる」とされたこと、三重県が、「特に重点的に感染拡大の防止に向けた取組を進めていく必要がある都道府県(特定警戒都道府県)」とは見なされなかったことなどをふまえ、県内における人の移動と、県境をまたいだ人の移動を分けて検討し、ある程度緩和する部分と、緊張感を強める部分を設けることとしました。
 
(1 県内の移動について)
 県民の皆様の“命と健康”を守るために実施している「緊急事態措置」ですが、大型連休中に私も生活の維持に必要な外出をする中、まさにその措置の重さを実感しているところであり、人通りの少ない街中、子どもたちの姿が見えない公園などをみると、心苦しくやりきれない思いで胸がいっぱいでしたが、今回の措置では、基本的な感染防止対策を徹底し、3つの『密』の回避や、人と人との距離の確保、バーやナイトクラブ、ライブハウスなどクラスターが発生しやすい場所への外出自粛を前提として、県内における外出については、移動の自粛要請は行わないこととしました。
 
(2 県境を越える移動について)
 しかしながら、県境を越える移動については、県外への訪問による感染や、県内に戻られてから感染拡大をまねく危険性が高いと考えられることから、引き続き自粛いただきますよう強くお願いいたします。
特に週末において観光やレジャー等を目的とした移動については、人との接触機会が増え、感染拡大の機会が増えることから、厳に慎んでいただきますようお願いいたします。
 また、県外へ通勤されている方におかれましては、オンライン会議等の活用や在宅勤務について検討をお願いいたします。 
 
(3 県外の皆様へ)
 県外の皆様におかれましては、県内外の状況に鑑み、生活の維持のためにどうしても必要な場合を除き、三重県内への移動については控えていただくよう、ご協力をお願いいたします。
 観光分野においても様々な魅力発信に努めてきた三重県であり、是非三重県を訪れたい、あれを見たい、これを食べたいと思っていただける県外の皆様には本当に申し訳ない思いですが、この戦いが落ち着いた暁には、豊富なコンテンツを用意してお迎えできるようにいたしますので、どうかその時までお待ちください。
 
(4 事業者の皆様へ 休業要請について)
 事業者等の皆様や、そこで働いておられる県民の皆様には、休業要請により長いご負担をおかけしているところですが、基本的対処方針で緊急事態宣言の期間延長が示された中、三重県は、感染が多数確認されている府県に囲まれた特殊な状況にあります。
 このような状況の中にあっても、一時的には4月13日からの1週間で、19人もの新規感染者発生が確認されていたにもかかわらず、現状で1週間以上もの長期間にわたり新規感染者発生が確認されていないことは、県民の皆様、事業者の皆様の並々ならぬご協力の結実であります。今、ここで、三重県だけ感染防止対策の手を緩め、他県からの来訪等が促進されることにより、新型コロナウイルスが三重県に蔓延するような事態だけは何としても避けなければなりません。
 
 休業要請等にご協力いただいている事業者の皆様、また要請の対象となっていないにもかかわらず、自主的に営業を自粛いただいている皆様には、大変ご不便、ご迷惑をおかけしており、申し訳ございませんが、他県においてクラスター発生が確認されている施設、3つの『密』が重なる施設等に加えて県外からの流入によって感染拡大に係る不安が助長されると考えられる施設については休業要請を継続いただく決断をさせていただきました。
 なお、休業要請の期間については、県の緊急事態措置期間である5月31日までとするものの、政府専門家会議が、1~2週間程度経過した時期に最新の感染の状況等をふまえた分析を行うとしていることから、休業を要請する期間については適宜検討し、県内における感染拡大の状況や、政府の判断を見据え、解除の前倒しを行う場合もあります。
 
 万が一、店舗等で感染が確認されると、あってはならないことですが、風評被害等さまざまな要因により事業継続が難しくなってしまうことも想定されます。事業継続はもちろん大切ですが、ご自身や大切な仲間の“命と健康”を守るため、今まで皆様が大切に守り育て、積み上げてきた努力を守るため、休業要請に該当される施設の皆様におかれましては、どうか、施設の休業等に今少しお力をお貸しください。
 
 また、政府基本的対処方針の趣旨、本県の状況をふまえ、上に該当しない施設に関しては、休業要請はしないこととしました。しかしながら、県内外を取り巻く状況から、基本的な感染防止対策の徹底はもちろんのこと、県外からの流入防止対策の徹底を強くお願いすることといたしました。
 
 このことについては、緊急事態措置を一部緩和することで感染拡大の第二波が発生し、さらなる感染拡大及び医療への過度の負荷がかかること等を防ぐため、緊急事態措置強化の判断基準として新規感染者数や感染経路不明者数、PCR陽性検査率等をモニタリング指標に定めました。事業者等の皆様には、ここで油断されず、これまで以上の感染防止対策の徹底のほか、県外からの流入防止を徹底していただきますよう、強くお願いいたします。
 
(5 補助金・協力金の創設について)
 新型コロナウイルス感染症の影響で、事業者の皆様におかれましては経営の安定に支障が生じているとの声を数多くいただいていることから、苦境に立つ中小企業・小規模企業の皆様の事業継続や再開に向けて取り組む感染防止対策支援を行うため、休業要請の有無にかかわらず全ての業種を対象として、三重県経営向上支援新型コロナ危機対応補助金に「感染防止対策型」を創設し、当該補助金の量的拡大と質の向上を図ります。一定の時間近い距離で接客サービスを行うなど、特に感染対策が必要となる事業者の皆様におかれましては本補助金を消毒液・マスクの購入、感染防止対策のための店舗レイアウト変更等に活用することで、感染防止対策と事業継続の両立への取組にお役立ていただければ幸いです。
 また、県境を越える人の移動による感染拡大防止策を講じる観点から、「宿泊予約延期協力金」の期間延長に加え、「三重県への来県延期協力金(屋外体験施設)」を創設し、例年この季節に県外から大勢の観光客が訪れ、本年4月20日以降も県外からの来訪者が多く見受けられる釣り、潮干狩り、ダイビング、登山、キャンプ、自然体験、ゴルフを目的とした観光客を受け入れている事業者の皆様が予約を延期等いただく場合の協力金を交付することといたしました。
 これから県内外問わず多くの訪問客で賑わうレジャーシーズンに入ろうとしているなか、大変心苦しくありますが、この全国的な危機を克服するためには、事業者の皆様のご協力が不可欠となりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
 
(6 人権尊重のお願い)
 新型コロナウイルスは未知のウイルスであり、ワクチン等の即効薬もないことから、収束時期が見えずに誰もが恐怖と不安を感じています。
 “知らないこと”それは恐怖であり、不安でもあります。しかし、一度冷静になって立ち止まり、国や県などの正しい情報に耳を傾け、落ち着いて対応してください。
 本来であれば、死亡数は比較するものではなく、そもそも最悪の事態を食い止めることが我々の使命ですが、新型コロナウイルスの死亡数は現時点において全国で500人程度、誰もが知っているインフルエンザでも2018年の数字にはなりますが、3,325人の死亡数となっており、医療従事者をはじめ、たくさんの皆様にご尽力いただいているおかげで、新型コロナウイルスの致死率は3%にとどまっています。
 新型コロナウイルスは、即効薬等がないことやその感染力の強さから恐怖の対象となっていますが、本当に怖いのは、恐怖や不安から生じる、ヒトがヒトに対して行う差別や人権侵害のような社会的な恐怖です。
 今、私達一人ひとりができることは、自身の命と健康を守るために、生活を維持するために必要な外出以外は自粛すること、外出する場合であっても感染防止対策を徹底すること、そしてそのことを家族や友人と共有し、大切な人達を守るとともに、医療現場の皆様の負担を軽減し、望まずに感染してしまった方の命と健康を守ること、そして差別や人権侵害などは絶対に行わないことです。
 “冷静に怖がる”、新型コロナウイルスが中国で流行しだした頃から、専門家の話に出ていましたが、誰でも先が見えない物事は不安ですが、正に今こそ、煽られたり感情的にならず、現実的に情報を「落ち着いて」整理し、「冷静に怖がる」ことで、「冷静に」対策していくことが、一番大切であると考えています。
 私をはじめ、県としても最大限の努力で、今考えうる最善の策を全力で行ってまいりますので、県民の皆様におかれましても、自身が明日を健康で迎えるため、大切な家族や友人と過ごすかけがえのない時間を守るため、ご理解・ご協力をお願いいたします。
 
(7 むすびに)
 新型コロナウイルスは、いつ、どこで、誰が感染するかわからない未知のウイルスであり、私を含め、世界中の誰もが、今日にも自身や大切な人が感染するかもしれません。自分だけは大丈夫、その考えが、ご自身や大切な人の“命と健康”を脅かすことにつながります。
 県民の皆様をはじめ、多くの皆様にご不便をおかけすることになりますが、何卒お力添えをいただきますようお願いします。
 県としましても、これまでそれぞれの地域の実情に応じて取り組んできていただいている市町の皆様と、引き続き連携・協調し「オール三重」で取り組んでいきたいと思いますので、ご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。
 苦しい期間が続きますが、厳しい冬を乗り越えた山々に木々が芽吹くように、この困難を乗り越えた先には、必ず明るく美しい三重県が始まります。どうかそれまでの戦いを、ともに乗り越えていただきますよう、切に願います。
 

 
令和2年5月5日
三重県知事 鈴木 英敬

 
メッセージ動画
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ファクス番号:059-224-2344 
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