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平成30年03月30日

私は“繋ぎ役”。都市からの資本で田舎をもっと輝かせる  


PROFILE

西井 勢津子さん 【2016年ファイナリスト イノベーション賞受賞】

●株式会社地域資源バンクNIU(多気郡多気町)
  代表取締役
  事業内容:地域資源プロデュース、サイクリング観光事業ほか

結婚後、名古屋で暮らすも都市の生活に脆弱さを感じ、2010年多気町へ移住を決意、空き家を借りて起業。農山漁村の仕事おこし、地域資源活用をミッションに、飲食店などの事業をプロデュース。2013年、健康づくりとしての自転車の機能と、地域の眠れる観光資源を価値に、スローサイクリングツアー事業を立ち上げ。2018年、三重県で初となる『企業ファーム(農村研修)』が始動。多気町での現地コーディネート役に抜擢された。

県・市町の附属機関の委員等履歴
・三重県農林水産部「地方活性化プラン推進検討会議」会議員(2012年度~)
・三重県地方卸売市場の指定管理者の選定に関する委員会委員(2018年度)
・伊勢市農村振興基本計画策定委員(2018~2027年)
 

私の使命

悩める農村にアイデアを注入、お悩みを解決!

田舎の耕作放棄地も、朽ちた道も、空き家も、西井さんにとっては「どれもキラキラした宝物に見えます」。東京・名古屋でのビジネスウーマンを経て、地元三重県で興した会社は、その名もずばり『地域資源バンク』。 “農山漁村の仕事おこし”をミッションに「田舎と都会のパイプ役を担い、もう9年になりました」。取組の一つに、地元飲食店の再生事業があります。集客にもシェフ不足にも悩む飲食店に“1dayシェフ”システム導入のアイデアを提供、日々の情報発信役を担いました。西井さんのアイデアにより、新聞などの取材が相次ぎ、シェフ志望者も来店客も大幅UP。途中、自身に乳がんが見つかる試練もありましたが、乗り越えもうすぐ5年になります。

 

『健康経営』で都会の資本を田舎に呼び込む

会社は代表取締役の西井さんと、夫で取締役の匠さんの2人組織。匠さんは北京オリンピックのマウンテンバイク(MTB)日本代表チーム監督。その経歴を活かし、多気町内の観光サイクリングツアーなども企画開催中。銭湯を改装した事務所には、自転車がズラリと並びます。2013年には自転車部品の世界的メーカー『シマノ』が西井さんの会社と業務提携しました。「夫は体育学博士。自転車と健康を関連づける研究データを提供しています」。西井さんが目指すのは、農村と“都会の会社”が繋がる仕組みづくり。2018年には『味の素冷凍食品株式会社』の従業員研修が決まり、西井さんは地域の資源と企業のニーズをつなぐコーディネートで奔走しています。

 

私流リーダーシップ

多様な仕事をつくり、若者が住み良い田舎に

「農村は食糧を生むだけの場所ではありません。例えば疲弊した都会人が元気を取り戻す保養地にもなり得ます。すると農村で暮らす人に、多様な仕事が生まれることに」。西井さんが多気町で事業を始めてから、地元の若者4人に新たな仕事がもたらされました。「中でもMTB教室のアシスタントをしてくれている地元の青年は、今やMTBで活き活きしています。“こんなユニークな仕事に、この町で就けるとは思わなかった”と」。加えて西井さんが推し進めるのが、雇用ではなく“プロジェクトパートナー”と名付けた、事業委託の関係。西井さんは『働き方フォーラム』の開催を通じて、“雇われない生き方”も提唱しています。

個人・企業と繋がる西井流“アライアンス”

西井さんは“自分らしい生き方”を考える『働き方フォーラム』を2015年に開催。10社ものIT企業や若手フリーランサーが移転した徳島県神山町を紹介。田舎で自分らしく働く生き方について、若者と一緒に考えました。「気づくと私がリーダーになっちゃうので『それは危ない、こわいことだ』と肝に銘じています。私のリーダーシップは、私がリーダーにならないこと。西井さんの事業は、飲食店の運営管理でも、働き方を考える事業でも「“アライアンス(提携)”をつくります。“雇用”ではなく“共同”で私達は事業を進めていきたい」。都市の企業とも、地元の個人とも等しく繋がり、西井さんは田舎の新しい価値を内外に広く提供しています。


 

社外メンターとして

お話&アドバイスできる内容

■キャリアアップ・キャリアデザイン
■起業
■健康経営・自分らしい働きかた提案

講演実績

2015年 「地域資源バンクNIUのフロンティア・デザイン」(立命館大学)
2017年 「きらきら地域資源、活かすのは誰?」(三重県御浜町)
2017年 「多気町自転車のまちづくり、自転車で地域再発見」(自転車活用推進研究会)

こんな講演・相談に対応できます

■企業の『健康経営』のサポート
■『自分らしい働き方』サポート
■農業経営者に『経営ゲーム』
■働くママの社内環境作り事例

所属事業所概要

●株式会社地域資源バンクNIU
   三重県多気郡多気町丹生1718-1
   http://niu-mon.com
   社員数:2名

私の癒し

多気町に移住してから、私・夫・娘が食べるコメを自給しています。手植え&有機栽培のこだわり米は、とっても美味しいですよ。それに自分が食べる分だけ自分で作ることは、精神的にも満たされます。この体験を共にする協力者も毎年募っています。


2018年8月 取材
 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 男女共同参画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2225 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:iris@pref.mie.lg.jp

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