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実施中の研究課題

基本方針

1.試験研究
   森林は、県土の3分の2を占め、木材の生産をはじめ、水源涵養や地球温暖化防止、県土保全、保健休養など
  様々な形で我々の生活に関わっており、森林の有するこれらの機能を持続的に活用することは大きな課題となって
  います。
   三重県林業研究所では、「三重の森林づくり基本計画2019」で示された研究推進方向を踏まえ、「三重県林
  業研究所研究・技術開発推進方針」で定めた基本方針に従い多様化する県民のニーズに対応した研究の推進と実用 
  的な技術の開発を行い、その成果の実用化・商品化を進めるとともに、情報の収集・提供を行うことで、林業・木
  材産業の振興はもとより、県民生活の安全・安心の確保、環境の保全に寄与することを目指しています。

2.林業の担い手対策及び人材育成
   県内の多くを占める中山間地域の振興には、主要産業である林業の活性化のための、次代を担う林業人材の育成
  が重要課題です。このことから、有識者や林業・木材産業関係者からなる検討会を設置して議論し、平成29年3月
  に「三重県林業人材育成方針」を策定しました。この方針や県内関係業界などとの意見交換の結果を踏まえ、新た
  な林業人材育成機関「みえ森林・林業アカデミー」を設置し、新たな視点と多様な経営感覚を持ち、中山間地域の
  活性化を担う林業人材の育成を行っています。 
 

 令和2年度に行う試験研究課題は、以下のとおりです。

 

試験研究課題

林業技術開発事業

課題名 No.1 農林業被害防止のためのくくり罠による効率的なニホンジカ捕獲方法の開発
期間 令和2年度
目的  軽量で移動が容易であり、価格も比較的安いくくり罠による捕獲方法について、農業及び林業に共通して被害を及ぼすニホンジカを対象に、どのような捕獲方法でどの程度効果的に捕獲できるのかということを明らかにします。
課題名 No.2 ハナビラタケ安定生産技術の開発
期間 令和2年度
目的  市場流通量が少なく、抗酸化作用などの機能性成分に富むきのこであるハナビラタケの安定生産技術を開発します。

林業普及指導事業

課題名

No.3 材質及び歩留まりの良い正角柱材の生産技術の開発

期間 令和2~4年度
目的  丸太から正角柱材を製材するにあたり、材色や歩留りの向上を目的に、丸太を一旦、太鼓材(または押し角)に挽き、その状態で人工乾燥(高温セット+中温乾燥)させてから柱取りを行う、新たな生産技術を開発します。
課題名 No.4 スギ・ヒノキコンテナ苗の効率的生産技術の開発
期間 平成30年度~令和2年度
目的  コンテナ苗の生産における作業の省略や効率化、育苗期間短縮、得苗率の向上に関する試験を行うとともに、生産コストの分析を行うことで、スギおよびヒノキのコンテナ苗を効率的かつ安定的に生産する技術を開発します。
課題名 No.5 原木流通効率化のための需給マッチングシステムの開発
期間 令和元~3年度
目的  原木市場における取引の効率化により流通、調達、在庫管理コストの縮減を行うために、原木市場が荷主・買い方に対して受発信する原木需給情報の集約・規格化方法の提案および需給マッチングシステムの開発を行います。
課題名 No.6 高品質化を目指したきのこ栽培技術の開発
期間 令和元~3年度
目的  流通量が少なく、商品性の高いきのこであるササクレヒトヨタケの優良系統の選抜及び培地条件、発生処理方法等を検討し、高品質かつ安定的に生産可能な技術を開発します。
課題名 No.7 クビアカツヤカミキリ被害防除効果調査
期間 令和2年度
目的  新たにクビアカツヤカミキリ被害が確認された三重県北部の被害地における被害防除対策の効果検証および、被害地の周辺地域におけるモニタリング調査を実施します。
課題名 No.8 スギ・ヒノキ人工林におけるニホンジカ被害の広域調査
期間 令和2年度
目的  三重県全域を対象としてスギ・ヒノキ人工林におけるニホンジカ被害の広域調査を実施し、被害マップの作成を行います。
 

みえ森林・林業アカデミー運営事業

1.アカデミー講座運営事業
   職場で担う役割に応じた育成コース(ディレクター育成コース、マネージャー育成コース、プレーヤー育成コー
  ス)、市町職員を対象とした講座、専門的、実践的な知識、技術向上を集中的に行う選択講座などの運営を行うと
  ともに、次年度の運営計画(カリキュラム作成、講師人選、募集要項等)等を実施します。

2.アカデミー施設整備事業
   アカデミーで実施する講座に必要な研修機器の整備等を実施します。

3.アカデミー講師人材育成・カリキュラムブラッシュアップ事業
   アカデミー講座の一部を担える講師人材を育成することを目的に、伐木業務の特別教育、刈り払い業務の安全衛
  生教育などの講座受講や研修会への参加等を促進します。
   なお、得られた知識、技術などを活用して講師を務めることでアカデミー講座等へ反映します。
   また、カリキュラムのブラッシュアップを目的に、調査、研究(大学等との共同研究を含む)を実施するととも
  に、得られた知見等を講座に反映します。
 
 ・低コストで壊れない森林作業道作設支援マップの開発
  「丈夫で簡易な森林作業道」を主体とした高密度路網の整備を進めるため、作業道の作設難易度について、傾斜や
  起伏などの地形や表層地層、過去の災害時の気象データなどにより色分けした三重県版森林作業道作設支援マップ
  を開発します。

 ・県産材を活用した高耐力のスギ厚板張り床構面の開発
  県産材の利用を促進するため、これまであまり活用されていなかった床構面において、県産スギ厚板を用いた高耐
  力の厚板張り床構面を開発します。

4.三重県木造化建築士育成推進事業
   木材の需要拡大を図るうえで、中大規模建築や非住宅等の木造設計を行える人材(建築士等)が不足しているこ
  とから、これらの人材の養成を行う選択講座を開催するほか、公共施設の木材利用を促進するため、公共施設の整
  備に携わる県、市町の担当職員等を対象とした研修会を開催します。
   また、木使いが行える将来の建築士を育成するため、建築学科等の高校生を対象とした林業・木材産業・木造施
  設等の現場体験・見学会などの研修会を実施します。
   なお、本事業の執行は、森林・林業経営課がアカデミー運営課と連携して実施します。
 

みえ森林・林業アカデミー拠点整備事業

 みえ森林・林業アカデミーで実施する講座の開催及び受講環境を整備するため、令和5年4月の供用に向け県産木材を使用した新校舎の建築を進めます。
 

災害に強い森林づくり推進事業(事業効果検証に係る調査・研究事業)

 「みえ森と緑の県民税」を財源とした「災害に強い森林づくり推進事業」の一環として行われている「災害緩衝林整備事業」において、事業実施効果の検証を目的として下記の調査を実施します。

1.樹木根系による斜面安定効果調査
   山腹部における調整伐の崩壊防止力に及ぼす効果を検証するために、事業実施地等において根系分布調査と引き
  抜き試験を行い、崩壊防止力を明らかにします。

2.UAVを用いた森林モニタリング調査
   調整伐による立木の肥大成長促進や健全性向上の効果を検証するために、UAVにより事業実施地における調整
  伐後の森林状態をモニタリングします。

3.整備森林における危険木発生状況調査
   渓流部における危険木除去の効果を検証するために、事業実施渓流における豪雨後の危険木、流木発生状況の調
  査等を行います。
 

優良種苗確保事業(林木育種事業)

 県内で選抜された精英樹クローン等により造成された採種園と県内外の精英樹、在来クローン等を集植した原種採穂園の管理を行っています。また、平成25年度から造成しているスギ、ヒノキのエリートツリー、特定母樹によるミニチュア採種園等の育成管理を行うとともに、少花粉スギ等の種子採取を実施します。
 

森林病害虫等防除事業(マツノマダラカミキリ発生予察事業等)

 マツクイムシ被害防除のための殺虫剤予防散布時期をより的確に把握するため、県内2カ所のマツ林から、マツノマダラカミキリ寄生木を採取し、4月下旬から成虫脱出日まで割材して幼虫の生育状況を調査し、成虫脱出後7月中旬までは成虫の脱出消長を調査します。
 また、カシノナガキクイムシによる被害発生状況を治山林道課、各農林(水産)事務所と協力して調査します。

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 林業研究所 企画調整課 〒515-2602 
津市白山町二本木3769-1
電話番号:059-262-0110 
ファクス番号:059-262-0960 
メールアドレス:ringi@pref.mie.lg.jp

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