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平成20年08月05日

伊勢湾貧酸素情報

平成15年度貧酸素情報

(第5報)

平成15年10月3日
三重県科学技術振興センター
水産研究部 鈴鹿水産研究室

貧酸素水塊は,依然,湾奥部および湾中央部の三重県側海域に広く分布。

10月1日の調査船「あさま」の定線観測によると,水温は表面で20.7~22.8℃,10mで 21.6~22.8℃,底層で20.9~22.9℃の範囲にあった。表面では湾奥部で平年並~やや低め,湾中央部~湾口部で平年並~やや高め,10mでは湾全域で平年並,底層では湾奥部~湾中央部で平年並~やや低め,湾口部で平年並であった。

塩分は表面で26.20~31.73,10mで28.97~32.53,底層で30.28~33.61の範囲にあった。表面では湾奥部で平年より高め,湾中央部~湾口部で平年並,10mでは湾奥部でやや高め,湾中央部~湾口部で平年並,底層では湾奥部および湾中央部の三重県側海域でやや高め,湾中央部の愛知県側海域および湾口部でやや低めであった。

DO(溶存酸素量)は,表面で4.2~11.6ppm,10mで3.0~7.6ppm,底層で0.0~6.8ppmの範囲にあった。表面では湾奥部で平年よりやや低め,湾中央部~湾口部にかけての愛知県側海域で平年並,同三重県側海域で高め,10mでは湾全域で平年並,底層では湾奥部および湾中央部の三重県側海域でやや低め,湾中央部の愛知県側海域および湾口部で平年並であった。

今回の観測では,スケレトネマ,ニッチアなどの珪藻の増殖により,湾全域で水色が悪かったものの,顕著な赤潮は確認されなかった。

貧酸素水塊は依然,湾奥部および湾中央部の三重県側海域に広く分布していた。9月中旬の観測時において,津市~伊勢市沿岸に偏って分布していた溶存酸素量1ppm以下の水塊が,今観測時には湾奥部にまで拡がっていた。前年および前々年の同時期に比べて,貧酸素水塊の規模は大きい。ただし,表層の水温は急激に低下しており,上下層の水温差はほとんどなくなった。今後,比較的早期に上下層が混合し,貧酸素水塊は消滅することが予想される。今しばらく警戒が必要である。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 鈴鹿水産研究室鈴鹿水産研究課 〒510-0243 
鈴鹿市白子1丁目6277-4
電話番号:059-386-0163 
ファクス番号:059-386-5812 
メールアドレス:ise-bay0@pref.mie.lg.jp

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