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令和2年8月28日発行

漁海況長期予報

2021年 1月~6月までの予測

 12月16~17日に、北海道から鹿児島県までの各都道県水産研究機関および水産研究・教育機構が、海況・漁況に関する情報を持ち寄り、今後の見通しを立てましたので、その概要を紹介します。

(予測対象)海況および熊野灘のマイワシ、さば類、マアジの漁況

海況

 黒潮は大蛇行が継続し、流路はA型基調で推移しますが、一時的に流路が変動することもあるでしょう。
 熊野灘沿岸の水温は「平年並~高め」基調で推移し、一時的に「かなり高め」となる見込みです。

【解説】

 12月下旬現在、黒潮は都井岬沖をかなり離岸、足摺岬~室戸岬を著しく離岸。潮岬沖を著しく離岸して熊野灘~遠州灘沖を東進し、伊豆諸島南部に接近してS字状に北上。遠州灘に接近した後、やや南下しながら東進し、御蔵島付近を通過して房総半島沖を北東へ流れています(A型)。
 黒潮は、2017年8月下旬に大蛇行流路となり3年以上が経過しました。今のところ大蛇行が解消するきっかけとなるような兆候はみられず、今期中に大蛇行が終息することは無い見込みです。黒潮の流路はA型基調で推移しますが、一時的には八丈島の南を通過して北上(非典型的A型)したり、蛇行の規模が縮小する可能性もあります。
 熊野灘には黒潮系の暖水が流入しやすい状況が続くことから、熊野灘沿岸の水温は、「平年並~高め」基調で推移すると予測されます。また、黒潮が熊野灘に接近したり、黒潮の内側反流等によって暖水の影響が強まったタイミングで、一時的に「かなり高め」となる見込みです。

黒潮流路

マイワシ

 14cm以上の1歳以上が漁獲され、来遊量は前年を上回るでしょう。

マイワシ

【解説】

 2020年7~11月期のまき網の漁獲量は前年同期を大幅に上回り、過去10年平均並でした。漁獲主体は11~15cm(被鱗体長)で、漁獲は期を通じて安定し、10、11月は2016年以来の4年振りにまとまった漁獲となりました。今期は1歳以上が漁獲主体となり、漁況の経過から1、2歳魚は前年並~上回り、資源量から3歳以上の来遊量は前年を上回るとみられます。以上を総合して、来遊量は前年を上回ると予測されます。

さば類

 マサバは25~40cmの2歳以上を主体に30cm以下の1歳魚も漁獲され、来遊量は前年並~下回るでしょう。
 ゴマサバは30~40cmの2歳以上を主体に漁獲され、来遊量は前年並~下回るでしょう。

サバ

【解説】

 
【解説】2020年7~11月期のまき網による漁獲量は前年同期を下回り、過去10年平均を大幅に下回りました。マサバは8月までは16~17cm前後(尾叉長、以下同じ)が主体、9月以降は21cm前後と36cm前後が主体で、前年同期、過去10年平均を上回りました。ゴマサバは36~37cm前後が漁獲主体となり、前年、同期過去10年平均を大幅に下回りました。今期はマサバ産卵群が漁獲主体となり、その資源量は多いと見積もられていますが、直近の千葉以北での漁況が振るわないこと、2020年の同期後半に小型の未成魚がほとんど来遊しなかったことから、熊野灘への来遊量は前年並~下回るとみられます。また、マサバ産卵群に前後して小型の未成魚も漁獲されるでしょう。ゴマサバは近年、資源の減少傾向が著しく、今期も前年並~下回るでしょう。以上を総合して、さば類全体の漁獲量としては、マサバを主体に前年並~下回ると予測されます。

マアジ

 14~22cmの1歳魚を主体に、来遊量は前年並の低水準となるでしょう。

マアジ

解説

 2020年7~11月期のまき網の漁獲量は前年同期を大幅に上回り、過去10年平均を下回りました。漁獲主体は、まき網では15cm前後(尾叉長、以下同じ)と22cm前後、定置網では12~15cm前後でした。今期漁獲主体となる1歳魚について、2020年7~11月の漁獲量は2019年同期を上回りましたが、資源量としては低水準であるため、今期の漁獲も前年並と思われます。0歳魚は今期後半に定置網で漁獲されるでしょう。2歳以上は少ないでしょう。以上を総合して、来遊量は前年並の低水準と予測されます。

※ 今回の漁海況長期予報のうち、海況とマイワシについては、3月末に見直しをして再度4月~ 7月分の予報を行う予定です。

参考サイト

我が国周辺の水産資源の現状を知るために(資源評価結果や各海域の長期予報が掲載されています)

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本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 資源管理・海洋研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-1843 
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