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令和06年08月08日

 

漁海況長期予報

2024年 8~12月までの予測

 7月30~31日に、北海道から鹿児島県までの各都道県水産研究機関および水産研究・教育機構が海況・漁況に関する情報を持ち寄り、今後の見通しを立てましたので、その概要を紹介します。

(予測対象)海況および熊野灘のマイワシ、ウルメイワシ、さば類、マアジの漁況

海況

黒潮は大蛇行(A型)が継続するでしょう。
熊野灘沿岸の水温は「平年並」~「高め」で推移し、暖水波及時には「かなり高め」となる見込みです。

【解説】

 8月上旬現在、黒潮は潮岬沖を大きく離岸して、遠州灘沖の30°N付近まで南下し、石廊埼沖をゆるやかなS字状に北上し、三宅島、御蔵島を通過して北東へ流出しています(A型)。
 黒潮は、2017年8月下旬に大蛇行流路となり、約7年が経過しました。今のところ大蛇行が解消する兆候はみられないことから、今期中に大蛇行が終息することは無い見込みです。なお、予測期間中、流路はA型基調で推移し、蛇行北上部は概ね伊豆諸島海域の西側に位置する見込みです。

 熊野灘沿岸の水温は「平年並」~「高め」で推移し、黒潮の接近や内側反流の波及など、暖水の影響が強まったタイミングで「かなり高め」となる見込みです。
 

黒潮流路

マイワシ

11~17cm前後の0歳魚が漁獲され、来遊量は低水準で推移するでしょう。

マイワシ

【解説】

 2024年3月~6月の中型まき網(贄浦,奈屋浦,錦,紀伊長島)による漁獲量は0トン(前年同期1トン,過去10年平均4,217トン)でした。期間を通じてほとんど漁獲されず、5月にわずかに水揚げされた魚体は17~19cm前後(被鱗体長)でした。また、3月~6月の大型定置網(片田,阿曽,贄浦,早田,梶賀)による漁獲量は0.3トン(前年同期0.6トン、過去10年平均31.0トン )でした。
 中型まき網、大型定置網ともに3月~6月の漁獲量が前年を大きく下回ったことから、熊野灘への加入は極めて少ない可能性が高く、来遊量は低水準で推移すると見込まれます。  
 

ウルメイワシ 

8~20 cm前後の0歳魚を主体に,18 ㎝以上の1歳以上が混じって漁獲され、来遊量は前年を下回るでしょう。

【解説】

 2024年1月~6月の中型まき網による漁獲量は396トン(前年同期297トン、過去10年平均1,394トン )でした。5月の漁獲主体は19cm前後(被鱗体長)でした。また、3月~6月の大型定置網による漁獲量は2.6トン(前年同期6.8トン、過去10年平均5.0トン )でした。
 定置網における5月,6月の漁況が0歳魚主体に前年を大幅に下回っているため,来遊量は前年を下回ると見込まれます。

さば類

マサバは15~25cm前後の0歳魚、ゴマサバは30~37cmの1歳魚~3歳魚を主体に漁獲され、来遊量は低水準で推移するでしょう。

サバ

【解説】

  2024年1月~6月の中型まき網によるさば類の漁獲量は264トン(前年同期340トン,過去10年平均17,515トン)でした。4月にゴマサバがややまとまって漁獲され,主体は33~36cm前後(尾叉長)でした。
 1月~6月の漁況では、中型まき網において0歳魚のサバ類を主体とした漁獲が無いため、前年に引き続き加入が極めて少ない可能性が高く、来遊量はマサバ、ゴマサバとも低水準で推移すると見込まれます。

マアジ

20~25cmの1歳魚を主体に、0歳魚、2歳以上が混じって漁獲され、来遊量は前年並~上回るでしょう。

マアジ

解説

 2024年1月~6月の中型まき網による漁獲量は454トン(前年同期426トン,過去10年平均255トン)でした。3月の漁獲主体は体長17~19cm前後(尾叉長)の推定1歳魚でした。4月~6月の大型定置網による漁獲量は75トン(前年同期39トン,過去10年平均73トン)でした。5月の漁獲主体は9~11cm前後の0歳魚と15~17cm前後の推定1歳魚でした。
 今期の来遊量は、1歳魚は前期のまき網の漁況から前年並であり、0歳魚は前期の定置網の漁況から前年を上回ると予測され、総じて前年並~上回ると見込まれます。

※ 次回の漁海況長期予報は、12月下旬頃(未定)に2025年1~6月の予報を行う予定です。

参考サイト

我が国周辺の水産資源の現状を知るために(資源評価結果や各海域の長期予報が掲載されています)

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本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 資源管理・海洋研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-2225 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

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