伊勢湾貧酸素情報
平成20年度貧酸素情報
(第5報)
平成20年11月27日
三重県水産研究所 鈴鹿水産研究室
11月25日の調査では,伊勢湾底層の貧酸素水塊は消滅し,6月から11月上旬まで継続していた貧酸素状態はほぼ解消した。
11月25日の調査結果
愛知県水産試験場漁業生産研究所の調査船「海幸丸」による観測では,水温は表層で16.6~17.2℃,10mで16.8~17.2℃,底層で17.5~18.9℃の範囲にあった。11月6日の観測と比較すると水温は全層で2~3℃程低下し,海水の上下混合が進んだ。
底層のDO(溶存酸素量)は下右側の図の通り5.5~6.9ppmで,貧酸素水塊(DO値2ppm以下)は観測されなかった。11月6日に観測されていた貧酸素水塊(下左側の図)はほぼ消滅したものと考えられる。
今年最初に貧酸素水塊が観測されたのは6月6日で,11月上旬まで継続して観測された。今期の伊勢湾底層の貧酸素状態は11月下旬になってようやく解消した模様である。今後は,貧酸素による生物のへい死等は発生しないと思われる。
*本年度は愛知県水産試験場と協力して貧酸素情報を収集しております。愛知水試ホームページhttp://www.pref.aichi.jp/suisanshiken/でも画像を見ることができます。
溶存酸素量(11月6日) |
溶存酸素量(11月25日) |