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日本農業遺産

日本農業遺産とは

 平成28年度に農林水産省が創設した「日本農業遺産」は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、ランドスケープ、生物多様性などが一体となった重要な農林水産業システムを農林水産大臣が認定するものです。伝統的な農林水産業の継承と地域の活性化に寄与することを目的としています。
 鳥羽・志摩地域の「海女振興協議会」と「三重県真珠振興協議会」が共同で申請していた(現在は、「鳥羽・志摩の海女漁業・真珠養殖業世界農業遺産推進協議会」が申請主体となっています)、「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業 -持続的漁業を実現する里海システム-」が、平成29年3月14日に日本農業遺産に認定されました。
 

鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業 -持続的漁業を実現する里海システム-

 鳥羽・志摩地域では、リアス海岸が連続する地形と豊かな藻場が形成された生態系を活用しながら、女性による伝統的な素潜り漁を現代まで継承している海女漁業や、世界に先駆けて発達し、高品質な真珠を生産してきた真珠養殖業が営まれています。資源保護や環境保全のため、海女は厳しい漁獲制限などを行い、真珠養殖業者は養殖筏の台数を管理し、地域では干潟や藻場の保全活動に取り組んでいます。環境に配慮しつつ生態系を持続可能な形で利用することで、自然と人間との共存を実現する「里海システム」が受け継がれています。
 

左寄せパターン

食料及び生計の保障

 海女漁は、日本と韓国にのみ存在する世界的にも類を見ない特異な伝統漁法であり、三重県鳥羽・志摩地域では全国で最も多くの海女が操業しています。海女は、アワビ、サザエをはじめとする水産動物や海藻類等の様々な資源を漁獲し、地域の暮らしを支えるとともに、私たちに海の幸をもたらしています。
 真珠養殖は、独創的技術により当地域で誕生し、世界中に広がり新たな産業を創出するとともに、宝飾文化にも大きな影響を与えました。当地域は、今なお真珠の一大産地となっており、多くの雇用を生み出し、地域を支えています。

 

生物多様性及び生態系機能

 海女漁が営まれている外海や離島周辺の海中には、150種を超える海草・海藻が繁茂し、藻場を形成しています。藻場には多種多様な生物が生息し、産卵や幼稚仔魚に生育の場を提供する以外にも、水中の栄養塩や二酸化炭素を吸収し、酸素を供給するなど、海水の浄化に大きな役割を果たしています。海女は、漁法や漁獲サイズなどの厳しい取り決めを守ることで、豊かな藻場や生物資源を管理・保全してきました。
 真珠養殖が営まれている英虞湾には、豊かな生物多様性を生み出し、希少水生生物や野鳥などの生息場となっている干潟が形成されています。干潟は、水質浄化機能や有機物分解機能を有し、生態系における物質循環を円滑にする重要な場となっています。当地域では、真珠養殖業者らが発端となった干潟再生活動が活発に行われており、底生生物の多様化やコアマモの分布拡大等が確認されています。

    生物多様性及び生態系機能
 

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知識システム及び適応技術

 海女漁は個人により行われますが、漁の技術や知識、独特な儀礼・習慣、資源を守る意識は、海女小屋での会話など、地域の海女集団において様々な形により、先輩海女から後輩海女へと伝承されています。また、海女は、資源の科学的評価が行われる遙か昔から、経験的に資源に配慮した漁業の仕組みを構築し、実践してきました。
 真珠養殖は、リアス海岸地形の多様な漁場を広域的に利用し、真珠を育む母貝であるアコヤガイと、その母貝が育つ海の環境を熟知し、貝の生理状態や海の環境変化に適切に対応して行われています。当地域では、冬季に英虞湾よりも南方の温暖な海域に貝を移す「避寒」や、直径5mm未満のアコヤ真珠である「厘珠」の生産など、地域固有の管理・生産技術が継承されています。

 

優れたランドスケープ及び土地と水資源管理の特徴

 当地域は、全域が伊勢志摩国立公園内に位置し、リアス海岸を特徴とした豊かな自然と美しい景観が残されている日本の代表的地域です。海女漁の呼吸法である「磯笛」が聞こえる海、点在する海女小屋、英虞湾のリアス海岸と真珠養殖の風景は、豊かな自然とその中で暮らす人々の生活が調和した魅力的な景観となっています。
 また、地域では、流れ藻やアコヤガイ付着物の畑の肥料への利用、森林保全や干潟再生等に取り組み、森里川海の物質循環を促進する取組も進めています。

    優れたランドスケープ及び土地と水資源管理の特徴
 

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文化、価値観及び社会組織

 海女漁と真珠養殖は、長い歴史のなかで地域固有の文化や価値観をつくってきました。海女漁については、豊漁や安全への願いから、「ドーマン」、「セーマン」といった魔除けを漁道具に刻んだり、海に入る前に鼠鳴きと呼ばれる呪文を唱えるなど、独特の信仰や風習が継承されています。また、両漁業の自然への感謝や畏敬の心は、特徴的な祭行事を生み、現在も20以上の祭が地域で大切にされています。
 伊勢神宮との関わりも深く、当地域は神宮の経済・祭を支える上で重要な役割を有してきました。鳥羽市国崎町では、神宮の重要な神饌の一つである熨斗鮑が現在でも特別に調製されいています。また、真珠も重要な献納品の一つとなっています。

 

申請・認定の経緯

2016.09.27
三重県内の14団体から構成される「海女振興協議会」と17社2団体から構成される「三重県真珠振興協議会」が共同で農林水産省に申請

日本農業遺産認定証

 
日本農業遺産認定証

日本農業遺産認定授与式及び記念シンポジウム

日本農業遺産認定授与式及び記念シンポジウム
2017.01.13
海女振興協議会、三重県真珠振興協議会、鳥羽磯部漁業協同組合、三重外湾漁業協同組合、三重県真珠養殖連絡協議会、鳥羽市、志摩市、三重県から構成される「鳥羽・志摩の海女漁業・真珠養殖業世界農業遺産推進協議会」を設立
2017.03.14
「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業 -持続的漁業を実現する里海システム-」が日本農業遺産に認定
2017.04.19
農林水産省において、「日本農業遺産認定授与式及び記念シンポジウム」が開催
   
   
   
   
   
   
   
   
 

活動記録

2017.08.02-03
農林水産省で開催された「こども霞が関見学デー」に出展
2017.08.04
三重県津市において、「日本農業遺産認定記念シンポジウム」を開催
2017.10.27-28
三重県鳥羽市で開催された「海女サミット2017in鳥羽」において、日本農業遺産認定をPR
2017.11.11
三重県志摩市で開催された「全国アマモサミット2017in伊勢志摩」において、日本農業遺産認定をPR
 

関連リンク

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 水産資源・経営課 水産増殖班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2584 
ファクス番号:059-224-2608 
メールアドレス:suisan@pref.mie.jp

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