景気基準日付(第16循環の景気の山の暫定設定)について
令和3年1月14日公表
三重県では、景気循環の局面を判断するため、景気基準日付を設定しています。景気基準日付は、一致系列の ヒストリカルDI により設定しており、これまでの景気循環は下表のとおり です。
今回、第16循環の景気(現在の景気)における景気の山について、三重県景気動向指数(ヒストリカルDI)を中心に検討した結果、「2018年12月」を景気の山として暫定設定しました。
この結果、2012年11月から始まった三重県の景気拡張期間は74か月となりました。今回の拡張期間は、第14循環(70か月)を超え、三重県では戦後最長となりました。ただし、今回の山は暫定的に設定されるものであり、景気基準日付の確定に伴って拡張期間が変わる可能性があります。
なお、内閣府では、全国の第16循環における景気の山を「2018年10月」に暫定設定しており、全国と比較すると2か月遅くなりました。
谷 | 山 | 谷 | 期間 | ||||
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拡張 | 後退 | 全循環 | |||||
第6循環 |
三重県 |
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全国 |
1965年10月 (昭和40年10月) |
1970年7月 (昭和45年7月) |
1971年12月 (昭和46年12月) |
57か月 | 17か月 | 74か月 | |
第7循環 | 三重県 | 1973年11月 (昭和48年11月) |
1975年6月 (昭和50年6月) |
19か月 | |||
全国 |
1971年12月 (昭和46年12月) |
1973年11月 (昭和48年11月) |
1975年3月 (昭和50年3月) |
23か月 | 16か月 | 39か月 | |
第8循環 | 三重県 | 1975年6月 (昭和50年6月) |
1977年3月 (昭和52年3月) |
1977年11月 (昭和52年11月) |
21か月 | 8か月 | 29か月 |
全国 |
1975年3月 (昭和50年3月) |
1977年1月 (昭和52年1月) |
1977年10月 (昭和52年10月) |
22か月 | 9か月 | 31か月 | |
第9循環 | 三重県 | 1977年11月 (昭和52年11月) |
1980年5月 (昭和55年5月) |
1983年2月 (昭和58年2月) |
30か月 | 33か月 | 63か月 |
全国 |
1977年10月 (昭和52年10月) |
1980年2月 (昭和55年2月) |
1983年2月 (昭和58年2月) |
28か月 | 36か月 | 64か月 | |
第10循環 | 三重県 | 1983年2月 (昭和58年2月) |
1985年5月 (昭和60年5月) |
1986年8月 (昭和61年8月) |
27か月 | 15か月 | 42か月 |
全国 |
1983年2月 (昭和58年2月) |
1985年6月 (昭和60年6月) |
1986年11月 (昭和61年11月) |
28か月 | 17か月 | 45か月 | |
第11循環 | 三重県 | 1986年8月 (昭和61年8月) |
1991年6月 (平成3年6月) |
1993年11月 (平成5年11月) |
58か月 | 29か月 | 87か月 |
全国 |
1986年11月 (昭和61年11月) |
1991年2月 (平成3年2月) |
1993年10月 (平成5年10月) |
51か月 | 32か月 | 83か月 | |
第12循環 | 三重県 | 1993年11月 (平成5年11月) |
1997年6月 (平成9年6月) |
1999年2月 (平成11年2月) |
43か月 | 20か月 | 63か月 |
全国 |
1993年10月 (平成5年10月) |
1997年5月 (平成9年5月) |
1999年1月 (平成11年1月) |
43か月 | 20か月 | 63か月 | |
第13循環 | 三重県 | 1999年2月 (平成11年2月) |
2001年1月 (平成13年1月) |
2002年1月 (平成14年1月) |
23か月 | 12か月 | 35か月 |
全国 |
1999年1月 (平成11年1月) |
2000年11月 (平成12年11月) |
2002年1月 (平成14年1月) |
22か月 | 14か月 | 36か月 | |
第14循環 | 三重県 |
2002年1月 |
2007年11月 |
2009年3月 |
70か月 |
16か月 |
86か月 |
全国 |
2002年1月 |
2008年2月 |
2009年3月 |
73か月 |
13か月 |
86か月 |
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第15循環 | 三重県 |
2009年3月 |
2012年4月 |
2012年10月 |
37か月 |
6か月 |
43か月 |
全国 |
2009年3月 (平成21年3月) |
2012年3月 (平成24年3月) |
2012年11月 |
36か月 |
8か月 |
44か月 |
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第16循環 | 三重県 |
2012年10月 |
(暫定)
2018年12月
(平成30年12月)
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74か月 |
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全国 |
2012年11月 (平成24年11月) |
(暫定)
2018年10月(平成30年10月) |
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71か月 |
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注1. 景気基準日付については、季節調整の再計算による遡及改定や今後の採用系列の見直しなどにより、過去に設定した日付が改定される場合があります。今回、第16循環の景気の山の暫定設定にあたって過去のデータを再計算し、第15循環の景気基準日付を確定しました。
注2. 第15循環以前の景気基準日付は、当時の経済情勢を反映した景気動向指数の採用系列で作成した結果です。現在は、当時の採用系列の一部が変更されているため、現在の採用系列で推計した第16循環以降の景気基準日付と、第15循環以前の景気基準日付では、推計に用いた採用系列が異なっています。
景気基準日付の設定方法
三重県の景気基準日付の設定にあたっては、内閣府経済社会総合研究所による設定方法を準用し、次のように設定しています。
三重県景気動向指数の一致系列を構成する指標について、「ブライ・ボッシャン法」という統計的手法を用いて、個々の採用系列ごとに山・谷を設定し、ヒストリカルDIを求めています。求めたヒストリカルDIが上方から下方に切る直前の月が景気の「山」、下方から上方に切る直前の月が景気の「谷」として、景気基準日付の候補を決め、その候補をもとに、さらにCI一致指数なども参照して、経済部門への波及度、量的な変化、期間の長さについても検討し、総合的に判断して景気基準日付を設定しています。
注1. ヒストリカルDIとは、個々の採用系列ごとに、山・谷を設定し、山から谷にいたる期間はすべて下降(マイナス)、谷から山にいたる期間はすべて上昇(プラス)としてDIを作成したものです。個々の系列の月々の不規則的な動きを無視して変化方向を決めているため、ヒストリカルDIは比較的なめらかで、景気の基調的な動きを反映したものになります。