下水道はだから必要

下水道は破壊が進んでいく環境を守り、 わたしたちの快適な生活を守るために必要なんだよ。

わたしたちは、、快適な生活をおくるために昔にくらべてたくさんの水を使っています。また、工場でもたくさんの水を使い、わたしたちの生活を支えています。しかし、使った水を気にせずそのまま川や海に流すと大変なことになります。

現在、川や水の汚れの大半は家庭からの生活排水であり、その原因のほとんどはわたしたちにあるのです。環境に悪い合成洗剤の垂れ流しなどで、わたしたちは知らず知らずのうちに水を汚してしまっています。

生活排水をきれいな水にもどすにはこんなに大変です

汚れのもとになる生活排水をこれだけ流すと、魚が住める水質であるBOD５ミリグラム毎リットルに戻すのにきれいな水がこんなに必要です。

くらしの中からでる汚れの例

次の例は、くらしの中からでる汚れがもし捨てられたら、ＢＯＤがどのくらいで、また魚が住める水質にするためには、風呂おけ何杯分の水の量が必要とされるかを示したものです。
風呂おけ一杯は３００リットルとしています。

しょうゆ１５ミリリットル捨てると		ＢＯＤ１５０，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ１．５杯分
みそ汁２００ミリリットル捨てると		ＢＯＤ３５，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ４．７杯分
おでん汁５００ミリリットル捨てると		ＢＯＤ７４，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ２５杯分
使用済みの天ぷら油５００ミリリットル捨てると		ＢＯＤ１，０００，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ３３０杯分
米のとぎ汁２リットル捨てると		ＢＯＤ３，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ４杯分
牛乳２００ミリリットル捨てると		ＢＯＤ７８，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ１０杯分
ラーメンの汁２００ミリリットル捨てると		ＢＯＤ２５，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ３．３杯分
日本酒２０ミリリットル捨てると		ＢＯＤ２００，０００ミリグラム毎リットル	風呂おけ２．７杯分

この例は、昭和６１年３月東京都より出された、東京都生活排水対策指導要請を資料としています。

BOD　生物化学的酸素要求量

水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量。値が大きいほど水は汚れているといえる。

• 汚れをうすめただけでは問題解決にはなりません。下水道は必要な事業です。

快適で住み良いまちにするために、僕たちが汚した水は僕たちの手できれいにして、川や海にかえさなきゃだめなんだね