三重県立子ども心身発達医療センター(以下、「センター」という)において、入院中の児童に対し、職員による身体的虐待の事案が発生しました。今回の事案において被害を受けた児童および保護者の方々、県民の皆様に対して心よりお詫び申し上げますとともに、再発防止に向けた取組を着実に実行していきます。
1 事案の概要
令和8年1月9日(金曜日)、児童A(小学生高学年男児)は、余暇時間の机の場所取りがきっかけで、大声で叫ぶ、向かい側に座っている児童に向かって机を押すなど不穏な状態となりました。そのため、児童Aを落ち着かせようと、看護師Bが自室へ戻るよう説得し、さらに、看護師C(40歳代男性)も説得に加わりましたが、児童Aの興奮が収まらなかったことから、看護師Cは、他の児童に危害が及ばないようにするため、児童Aの右手首を自身の左手で掴んで、臀部が床についたまま仰向けになった状態で、居室スペース付近まで10メートルほど引きずって移動させました。
2 事案発生後の対応経過
令和8年2月24日(火曜日)、上記の事案について、医療保健部健康推進課に精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(以下、「精神保健福祉法」という)に基づく精神科病院における障害者虐待通報があり、同課による調査の結果、精神保健福祉法に基づく精神科病院における障害者虐待(本人の利益にならない強制による行為・代替行為を検討せずに障害者を乱暴に扱う行為)に該当する身体的虐待であると認定されました。
なお、6月17日(水曜日)及び24日(水曜日)、児童A及びその保護者に対して説明と謝罪を行いました。
3 再発防止に向けた取組
子どもに対し安全・安心な環境で医療を提供すべき県立の医療機関において、このような事案が発生したことを重く受け止め、センターにおいて、以下の再発防止に向けた取組を着実に実行していきます。
(1)マニュアルに基づく対応の徹底と職員の対応力向上
子どもの不穏時や暴力行為等の発生時は、「子ども・障害者虐待予防・対応マニュアル」及び「医療安全対策マニュアル」に基づく対応の徹底を図るとともに、振り返り(セルフチェック)及び個別面談を定期的に実施し、職員の対応力向上を図ります。
(2)研修及び情報共有体制の強化
多職種による倫理カンファレンスの実施等により虐待防止研修を強化するとともに、新たに職員用の意見箱を設置し、気づきを共有できる体制を整備します。