2003(平成15)年度 当初予算 施策目的評価表
2003(平成15)年度 当初予算
施策目的評価表
施策名 |
412 地域特性を生かした生産振興と安心で効率的な流通体制の確立 |
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評価者 |
農林水産商工部 農林水産物安心供給分野 総括マネジャー 松岡 直彦 |
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評価年月日 |
02/11/20 09:56:39 |
059-224-2429 @pref.mie.jp
施策の目標(2010年度にめざす姿) |
自立した経営体が生産の中心をになう体制が確立し、地域の特性を生かした安全ですぐれた特色のある産品が安定的に供給されています。 |
施策の数値目標及びコスト |
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施策の数値目標に関する説明・留意事項 |
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県民が食料として消費する農林水産物のうち県内産物により供給が可能な割合(施策目標値の実績値は、1999年度の数値です) 2002年度の実績は、2002年10月現在の見込値です。 |
2002年度の取組内容 |
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【これまでの取組内容と成果(見込み)、成果を得られた要因と考えられること】
① 安全安心な農林水産物の生産と供給が進められるよう、地産地消運動を進めるとともに、農林水産物を選択できる表示制度や牛肉のトレーサビリティシステムを導入しました。
② 農林水産業の経営体が自立し、安定的な経営が行えるよう各種制度資金の利用促進、生産基盤の整備、関係団体の広域合併等を推進しました。
③ 水田における麦・大豆の本作化と野菜・畜産物の生産振興、水産資源の増殖と資源管理型漁業の推進、木材の加工流通施設の整備を推進しました。
④ 経営体が自立する基盤としてほ場や用排水の整備などの土地改良事業、漁場の保全や漁港の整備を推進しました。
⑤ 農林漁業生産の技術の高度化等を図るため、新たな省力化技術や環境保全型農業技術の開発、新地場産きのこ生産技術の開発等に取り組みました。
⑥ 安全な流通を促進するため、卸売市場の機能強化を図るとともに、畜産へのHACCP導入、食肉処理施設の運営改善などを推進しました。
⑦海の環境や恵みに関し、漁業と県民を結ぶ情報の共有化を進めました。
【翌年度以降に残る(見込みの)課題、その要因と考えられること】
① 農林水産物輸入の増大や食の外部化・サービス化が進み、消費と生産の場が乖離するなかで、BSE問題や食品の虚偽表示、無登録農薬の使用に関連する食の安全などの問題が噴出し、食品に対する信頼感が低下していることから、消費者の信頼に応える生産・流通体制の構築が必要となっています。
② 様々な取組を行う経営体のニーズに応じた融資、経営体育成に向けた関係団体の機能の強化、経営体自立のための支援強化が求められています。
③ 地球規模での環境問題に対する意識が高まるなか、農林水産業においても環境負荷のより一層の軽減が求められています。
④ 自立する経営体の育成に狙いを絞った事業のあり方とともに、地域の環境に配慮した基盤整備・施設整備事業や効率的・重点的な事業執行が求められています。
⑤ 開発技術の技術移転など、現地等での普及拡大が求められています。
⑥ 国で検討が進められている新たな米政策に適応する水田農業を展開するため、生産から販売に至る総合的な対策が必要となっています。
2002年度における構成する基本事業の成果達成見込み |
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基本事業名 |
担当チーム |
成果達成見込み |
戦略上の位置づけ |
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注力 |
改革方向 |
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A 41201 地産地消の推進 |
農林水産商工部 地産地消・流通対策チーム |
概ね順調 |
↑ |
現状維持 |
B 41202A 農林漁業経営体の自立への支援 |
農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
低調 |
↑ |
改善する |
C 41202B 農林漁業経営体の自立への支援 |
農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
低調 |
↑ |
改善する |
D 41203A 消費者への農林水産物の安定的な供給 |
農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
E 41203B 消費者への農林水産物の安定的な供給 |
農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
F 41203C 消費者への農林水産物の安定的な供給 |
農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
G 41203D 消費者への農林水産物の安定的な供給 |
農林水産商工部農畜産物供給チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
H 41204A 経営体の自立を支える生産基盤の整備 |
農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
I 41204B 経営体の自立を支える生産基盤の整備 |
農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
概ね順調 |
→ |
改善する |
J 41204C 経営体の自立を支える生産基盤の整備 |
農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
低調 |
→ |
改善する |
K 41205A 農林水産物の生産を支える技術開発 |
科学技術振興センター 総合研究企画部 |
概ね順調 |
→ |
抜本的に改革 |
L 41205B 農林水産物の生産を支える技術開発 |
科学技術振興センター 総合研究企画部 |
概ね順調 |
→ |
抜本的に改革 |
M 41206 安全で安心な農林水産物の合理的な流通・販売の促進 |
農林水産商工部 地産地消・流通対策チーム |
概ね順調 |
→ |
抜本的に改革 |
N 41207 農林水産業情報システム体制の整備 |
農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
概ね順調 |
↑ |
改善する |
2003年度の取組方向 |
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① 消費者ニーズに応じた安全安心な農林水産物の生産及び安定的供給の取組として、
・ 消費者と生産者との信頼関係を繋ぐ仕組みとしてのEマーク商品の拡大や消費者が安心して農林水産物を選択できる表示制度の普及に取り組みます。
・ 県民の健康な食生活づくりを支援するため、食生活ボランティア等による食生活指針の積極的な普及活動を実施します。
・ 流通制度の適正な運営により、安心な産品の供給を進めます。
② また農林水産物の生産振興と環境問題への対応として、
・ 環境保全型農業など持続的な農林水産業と低コスト生産を進めるため、技術開発と生産現場での普及の両面から取り組みます。
・ 学校給食等への無洗米の導入を進め、環境にやさしい米の消費スタイルの定着を図ります。
・ 生産基盤の整備については、生態系等との調和に配慮して進めるとともに、地震対策など防災等にも配慮した効率的・効果的な整備に努めます。
③ さらに、融資制度の充実に加え、6次産業化や新たな需要創造のための取組強化、関係団体の合併等による機能強化や、新品種の育成と先端技術の多面的利用への応用技術の検討・開発に取り組みます。
2003年度 構成する基本事業間の戦略(注力、改革方向) |
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基本事業名 |
担当チーム |
注力 |
総括マネージャーの方針・指示 |
基本事業の数値目標 |
目標値 |
達成状況 |
改革方向 |
実績値 |
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農林水産商工部 地産地消・流通対策チーム |
↑ |
地産地消コーナーの設置や表示制度など、消費者が安心な地域の農林水産物を選択して購入できる環境に整備します。 |
県内産品を積極的に購入する人の割合 |
15 |
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現状維持 |
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農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
↑ |
農林水産業を生業とする自立志向の経営体に対し、施策の重点化を進めること。 |
自立経営体の農用地利用集積率 |
25 |
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改善する |
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農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
↑ |
農林水産業を生業とする自立志向の経営体に対し、施策の重点化を進めること。 |
自立経営体の農用地利用集積率 |
25 |
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改善する |
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農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
↑ |
環境への配慮や消費者ニーズに即した農林水産物の生産振興に重点化します。 |
耕地利用率 |
94 |
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改善する |
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農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
↑ |
環境への配慮や消費者のニーズに即した農林水産物の生産振興に重点化します。 |
耕地利用率 |
94 |
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改善する |
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農林水産商工部 農畜産物供給チーム |
↑ |
環境への配慮や消費者のニーズに即した農林水産物の生産振興に重点化します。 |
耕地利用率 |
94 |
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改善する |
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農林水産商工部農畜産物供給チーム |
↑ |
環境への配慮や消費者のニーズに即した農林水産物の生産振興に重点化します。 |
耕地利用率 |
94 |
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改善する |
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農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
→ |
事業実施にあたり、生態系等の自然環境の維持・創造に配慮した整備を進めること。 |
ほ場の整備率 |
83.6 |
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現状維持 |
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農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
→ |
事業実施にあたり、生態系等の自然環境の維持・創造に配慮した整備を進めること。 |
ほ場の整備率 |
83.6 |
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現状維持 |
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農林水産商工部 農業基盤整備チーム |
→ |
事業実施にあたり、生態系等の自然環境の維持・創造に配慮した整備を進めること。 |
ほ場の整備率 |
83.6 |
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現状維持 |
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科学技術振興センター 総合研究企画部 |
→ |
高品質で安全安心な農林水産物の安定供給、低コスト生産、省力管理等の技術開発を進めること。 |
農林水産物の生産を支える技術の開発件数 |
37 |
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改善する |
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科学技術振興センター 総合研究企画部 |
→ |
高品質で安全安心な農林水産物の安定供給、低コスト生産、省力管理等の技術開発を進めること。 |
農林水産物の生産を支える技術の開発件数 |
37 |
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改善する |
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農林水産商工部 地産地消・流通対策チーム |
→ |
安心・安全な生鮮食料品が効率的・合理的に購入できるよう、流通・販売機能を充実します。 |
生鮮食料品の県内市場取扱量 |
224100 |
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抜本的に改革 |
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農林水産商工部 担い手経営体育成支援チーム |
↑ |
農林水産業全般に係る情報化戦略を構築するとともに、計画的な推進を図ること。 |
農林水産情報システムへのアクセス件数 |
88000 |
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改善する |
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主な事業 |
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1 食と農のネットワーク推進事業【基本事業名 41201 地産地消の推進】
当初予算額: 23,193(千円)
事業概要:「地産地消ネットワークみえ」と県・市町村が協働して、フォーラムの開催、IT等を活用した情報発信、食農教育や郷土料理研究等さまざまな実践活動を行い、地産地消県民運動を推進します。
2 三重の農産物安全安心確保緊急対策事業【基本事業名 41203C 消費者への農林水産物の安定的な供給】
当初予算額: 4,430(千円)
事業概要: 無登録農薬の使用等により発生した食に対する不安、県内農産物の信頼失墜を緊急的に回復し、消費者へ安全で安心した県内産園芸産物の生産供給体制を構築するため、県下の生産組織のリーダー等を対象とした研修会及び安全安心確保検討会を開催する。地域で生産者組織が先導的に取り組むことに対して支援をする。
3 美しい「みえのうみ」維持・創造プロジェクト事業【基本事業名 41203B 消費者への農林水産物の安定的な供給】
当初予算額: 54,607(千円)
事業概要: 「魚から見た陸域への提言」という新たな視点から、海の環境改善に向け県民の参画、協働を呼び起こし、海域、陸域(流域)環境のデータ集積を行うとともに環境修復施策への提言へとつなげ、水産資源の維持増大と持続的利用を確保していきます。
4 米の生産振興対策事業【基本事業名 41203C 消費者への農林水産物の安定的な供給】
当初予算額: 35,389(千円)
事業概要: ①優良種子の安定生産指導、奨励品種の選定、啓発、県米麦協会活動への負担
②産地生産システム確立に向けた指導活動、直播栽培等の高度技術化への取組及びそのための施設整備の支援
③消費者起点の「売れる米づくり」を行うための「新たなみえの米戦略の策定」
④食糧法に基づく米穀の計画出荷の適正化のための県及び市町村事務費
⑤麦・大豆の生産体制の確立、高品質、安定生産の推進活動や機械施設整備の助成
5 <新>自然浄化機能を活用した英虞湾環境改善事業【基本事業名 41203D 消費者への農林水産物の安定的な供給】
当初予算額: 50,000(千円)
事業概要: 英虞湾の大規模浚渫事業により発生した有機物を含む浚渫土を活用するという新たな手法を用いて、自然浄化機能や生物生産機能等を発揮することが可能なとなる最適な干潟造成工法を確立するため干潟を造成します。