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■県民の皆さんから寄せられた「声」の概要■
藤原岳周辺の採掘が進行しており、孫太尾根周辺が通行止めとなっています。
この地域は、フジワラサイコを含む多くの希少植物が生息する貴重な場所です。フジワラサイコは県指定希少野生動植物種に指定され、三重県レッドデータブック2015ではCR(絶滅危惧IA類)に分類されています。
この場所が採掘により失われると、三重県のこの場所にしか生息していないフジワラサイコは日本から絶滅する恐れがあります。
また、植物以外にもカナマルマイマイのようなここにしかいない生物やその他の貴重な生物も影響を受けることになります。
採掘にはやむを得ない側面もあるかもしれませんが、貴重な動植物が生息する地域を放置することは、生物多様性保全に対する三重県の意識の低さを示すことになりかねません。
このため、孫太尾根周辺を特別地区として保全することを検討していただきたいです。
●農林水産部 みどり共生推進課
<県の考え方・取組・方針>
ご意見ありがとうございます。
ご指摘の通り、藤原岳の孫太尾根周辺では希少な動植物が確認されており、三重県希少野生動植物種に指定されているフジワラサイコの生育が確認されています。
現在、県としては、フジワラサイコの確認地点は採掘区域から外れていることを確認していますが、採掘区域内でそのほかの希少な動植物が確認されていることから、開発の進捗(しんちょく)を注視しています。
また、自然環境の保全に当たっては、関係者の所有権や財産権を尊重する必要があるため、直ちに自然環境保全地域に指定することは難しいですが、今後も外来植物の駆除活動などを通じて、藤原岳の希少植物等の保全を図るとともに、三重県希少野生動植物種をはじめとした希少種の調査・保全を行うことで、生物多様性を推進してまいります。
<三重県総合計画>
【政策】環境
【施策】自然環境の保全と活用
【事業】貴重な生態系と生物多様性の保全