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平成22年03月03日

おさかな雑録

No.13 イカナゴ資源管理 その3 2010年3月3日

春のイカナゴ解禁後

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「解禁日のイカナゴ」  バラツキがある網も                                 平成22年3月3日撮影

 2010年春の伊勢・三河湾のイカナゴ(コウナゴ)漁は本日,解禁になりました。三重・愛知の約200ヶ統のバッチ網(パッチ網)・船曳網漁船が一斉に出漁します。解禁になっても水産研究所の仕事は続きます。というのも親魚を残すため20億尾を残して終漁する徹底した資源管理が必要だからです。 広い海を泳ぐイカナゴを数えるのは不可能です。そのため解禁前の資源量(尾数)と出漁日毎の漁獲尾数を推定する必要があります。“解禁前の資源尾数-漁獲尾数の累積=20億尾“で終漁となります。春のイカナゴ漁は漁獲圧がとても高いので,適切な資源管理のためには1出漁日の漁獲尾数も無視できません。
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 「魚体測定」                                    平成22年3月3日撮影

 鈴鹿水産研究室の研究員は白子漁港で,津農林水産商工事務所水産室の普及担当員は白塚漁港で水揚げされるイカナゴを測定します。水揚げ時に漁船にすばやく乗り込み測定用サンプルを少し分けてもらい,漁場や単価も記録します。その後は室内で各漁船の漁獲物から無作為で100尾選び体長を測り,合計の重さを測定します。同じ曳網であっても魚体の大きさにバラツキが生じる場合があるので,白子漁港水揚げ分だけでも毎出漁日約10隻ぶんは測定します。その後,普及担当員は魚体測定データと県内各地で水揚げされた漁獲量(重さ)等の情報を収集,漁獲された尾数を推定,関係者に配布するイカナゴ情報を作成します。#
「体長測定」                       「体重測定」      平成22年3月3日撮影  

 漁期が進み残り20億尾近くになった時には,両県漁業者協議により終漁日が決まります。三重県では適切に資源管理をして持続的にイカナゴを漁獲するため,漁業者の協力を得ながら,県内外の関係機関と連携をとり,効率よくデータの収集と発信を行っています。


おまけ:くぎ煮レシピ( 津農林水産商工事務所水産室の普及担当員作成)
 新鮮な生イカナゴがいよいよ店頭に並びます。少し難しいという印象がありますが,くぎ煮に挑戦してみてはいかがでしょう。ご飯によく合いますヨ。
 (2010年3月3日掲載 鈴鹿水産研究室)

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