おさかな雑録
No.19 ブリ大漁 2010年4月16日
海の恵み、ブリの大漁が続く
平成22年4月15日撮影
今週のはじめから、県内各地の大型定置網ではブリの大漁が続いています。昨日も南伊勢町でたくさんのブリが市場に並んでいました。ブリは通常、生きたまま水揚げされることが多く、このような光景を目にすることは少ないのですが、あまりにたくさん捕れると氷締めにして出荷されるようです。
平成22年4月16日撮影
この日水揚げされていたブリは、尾叉長75~83cmの「ブリ」銘柄で、放精している個体もあったことから産卵群だと推測されます。産卵後のブリはやせてしまいますが、まだ今はしっかりと太っており、冬ほどではないにしろ脂ものって美味です。これだけ水揚げが続くとお手頃の価格で店頭に並ぶでしょうからぜひお試しください。
ブリは1歳でイナダ、2歳でワラサ、3歳でブリと呼び名を変える出世魚としても有名です。呼び名は各地でいろいろ違うようですが、出世魚としての扱いは共通しており、昔から日本人にとってなじみの深い魚であったと考えられます。古来より受け継ぐ魚食文化の基本は、「その時捕れるものを食べる」です。せっかくの海の恵み、ありがたくいただきましょう。
(2010年4月16日掲載 資源開発管理研究課)