現在位置:
  1. トップページ >
  2. 観光・産業・しごと >
  3. 水産業 >
  4. おさかな図鑑 >
  5. おさかな情報 >
  6. おさかな雑録 >
  7.  おさかな雑録 No.38 ムシフグ 2011年2月1日
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  農林水産部  >
  3. 水産研究所  >
  4.  企画・水産利用研究課 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
平成23年02月01日

おさかな雑録

No.38 ムシフグ 2011年2月1日

しおさいふぐ

問題。この中には何種類の魚が入っているか答えなさい。

#

 南伊勢町贄浦 平成22年12月20日撮影

こんな問題に答えられるのはふぐの取り扱い資格をもつ人くらいでしょう。正解は3種類です。#

ムシフグ 南伊勢町贄浦産 平成22年12月20日撮影

#

ムシフグ 標準体長165mm 南伊勢町贄浦産 平成22年12月20日撮影

 これはムシフグ。体に虫食い状の斑紋があります。ムシフグは食用として認められていません。

 

#

クサフグ 南伊勢町贄浦産 平成22年12月20日撮影

 こちらはクサフグ。体は草色で白色小円斑が散らばります。食用。

 

#

コモンフグ 南伊勢町贄浦産 平成22年12月20日撮影

 そしてコモンフグ。体は褐色で明色の楕円斑が散らばります。食用。

 フグ類はお互いに良く似ていて、種の区別は主に体の斑紋に頼らざるを得ません。また、その斑紋には個体差があり、ある程度経験をつまないと区別は困難です。ちなみに、産地ではこれらの小型のフグ類はみんなまとめて「しおさいふぐ」と呼び、種の区別は行わないことも多いようです。なお、問題に使用した写真には含まれていませんが、ショウサイフグという標準和名の魚があり、ショウサイフグも「しおさいふぐ」に含まれますのでますます混乱します。

 

#

ショウサイフグ 標準体長222mm 南伊勢町贄浦産 平成22年4月22日撮影

 ショウサイフグの体は明色で褐色の小楕円斑が散らばります。また、体に小棘がなく、触るとつるつるしています。食用。


 これらの小型のフグ類、上のように、ひとつひとつ、横から見て説明を受ければ違いも分かりますが、泳いでいる姿を上から見たのではムシフグですら区別は容易ではありません。そしてもちろん、ふぐには毒があり、毒のある部位は種によって違います。

 ふぐは弾力のある白身で、さっぱりしつつ味わいが濃い、とても魅力的な食材です。鍋、から揚げ、刺身、塩焼き、煮付け、干物など、調理も選びません。産卵期を控えて味も乗り、量もまとまってきますのでこれからの季節おすすめできるおさかなですが、ふぐは種の区別や毒の除去などを専門の資格を持った人が行うよう法令で定められています。素人はふぐをさばいて食べようなどと、決して思わないでください。

 (2011年2月1日掲載 資源開発管理研究課)

バックナンバー一覧

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 企画・水産利用研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-2225 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000051235