旬のおさかな情報
No.14 ゴマサバ 2014年7月16日
ゴマサバ
ゴマサバ 南伊勢町奈屋浦 平成26年7月7日撮影
熊野灘の定置網で標準体長36㎝程度の大型のゴマサバが水揚げされています。熊野灘の夏のサバといえばゴマサバ。5月頃、マサバより一足早く産卵を終えたゴマサバは痩せた体を癒すように餌の豊富な沿岸域で過ごし、暑くなるころには見違えるように回復します。
ゴマサバ 南伊勢町奈屋浦 平成26年6月25日撮影
サバは腹側が光ってしまうために顔が暗くなってしまいがちで、おいしそうな写真を撮るのが難しい魚です。また、ゴマサバの分厚い体は画像では伝えきれません。しかし、毎週測定していると、握ったときのボリューム感がどんどん増してくるのを感じます。熊野灘のゴマサバはすでに旬を迎えたといってよく、もちろん秋から冬にかけても美味しい状態が続きますから、旬の期間がとても長い魚といえるでしょう。さらに、今は水揚げが少ない時期で、多くの魚で値段は高めですが、ゴマサバは味やボリュームの割にお求めやすく、お財布にもありがたい魚なんです。料理は和洋中なんでも幅広く使えますが、旬の味わいがよく分かるのは煮付けや塩焼きといったシンプルな調理法です。また、大ぶりの切り身に塩を振り、1~2日かけて塩サバに仕立ててから焼くのも堪りません。焼き立てを豪快に頬張れば夏バテなど吹き飛びます。これからが旬の熊野灘のゴマサバ、ぜひお試しください。
(2014年7月16日掲載 企画・資源利用研究課)
定置網漁業(水産資源課へのリンク)