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平成16年9月29日台風21号における洪水調節

平成16年9月28日に来襲した台風21号の影響により、宮川ダムでは計画洪水量2,500m3/s(当時)を大幅に上回る4,011m3/sの流入量を記録しました。この降雨による出水において、最大放流量2,561m3/sとする洪水調節を実施し、約2,530万立方メートル(ナゴヤドーム[125万立方メートル]約20杯分)の水をダムに貯留しました。この宮川ダムの洪水調節操作により、下流岩出(玉城町)地点において最大約1.4メートルの水位低減効果があったと推定しています。
また、洪水量のピーク発生時間から約2時間後にダム放流量のピークを発生させたため、避難等の時間を確保するという面でも大きな効果をもたらしました。

パンフレット(洪水調節実績)(1.5MB)

気象庁 台風21号の概要(新しいウィンドウで開きます)

 

洪水調節詳細

降り始め時刻における貯水位はEL.269.85mで制限水位までの空容量は雨量換算で115mmであった。18時47分に発表された大雨洪水注意報によると24時間の予想雨量は160mmであったが、22時にダム地点で70mmの雨を記録したため放流開始時刻を29日0時と決定した。この間に水位は3m上昇したが台風の到達が24時間後と予想していたので通常の放流規則に従って洪水調節を行った。流入量が洪水量を下回った明け方から停滞前線が当地付近にあり雷を伴って激しい雨(時間100mm以上)が降り始めた。このため9時37分にただし書き操作に移行し貯水位の上昇に従い放流量を増加させ操作を行った。9時50分に最大流入量4011.34m3/sを記録しさらに貯水位は上昇し続けた。10時50分流入量2092.02m3/sで貯水位の上昇が止まりかけたが、再び上昇し始めた。11時40分流入量3007.86m3/sを記録し11時59分最高貯水位EL283.11m同時刻に最大放流量2560.50m3/sを記録した。その後定水位操作を続け12時56分に流入量が計画最大放流量以下となったので本則操作に移行し貯水位の低下に努めた。貯水位は常時満水位を越えていたが、下流水位が高いため16時頃より更に放流量を低下させた。その頃台風21号は、四国足摺岬付近にあって当地に接近をしていた。台風の雨は19時頃より降り始め20時50分に流入量1658.47m3/sを記録した。貯水位が常時満水位を越えていたため定水位操作をし貯水位EL281.22mを記録した。その後貯水位の低下に努め23時40分常時満水位に低下し、30日3時20分に洪水調節を終了した。ダムへの流入水が高濁度のため発電放流が不可能なため更に水位を低下させるための放流を続けた。

 

平成16年台風21号後に変更した操作内容

計画規模を大幅に上回る洪水が発生したことを受け、より大規模な洪水に対して効果的なダムの運用ができるように宮川ダムの操作方法を下記のように変更しました。

1.事前放流運用開始
発電容量の一部を事前に放流することにより、洪水調節のための容量を一時的に増やす操作の運用を開始しました。(平成17年8月1日)

2.操作規則変更
洪水量を500m3/sから600m3/sへ見直すなど、大規模洪水に対してより効果的なダムの運用ができるように操作規則の変更を行いました。(平成19年7月14日)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 松阪建設事務所 宮川ダム管理室 〒519-2633 
多気郡大台町久豆506
電話番号:0598-78-3221 
ファクス番号:0598-78-3225 
メールアドレス:miyadam@pref.mie.lg.jp

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