民生委員・児童委員(以下、「民生委員」という。)は、地域住民の困りごとや心配ごとについての相談相手となり、必要な場合には適切な支援を利用できるよう専門機関を紹介するなど、地域のつなぎ役として活動しています。厚生労働大臣から委嘱される非常勤の地方公務員(無報酬)として活動しており、現在三重県内には約4,000名の方々がいます。
三重県における民生委員制度創設100周年の取組として、民生委員の活動内容を広く県民に知ってもらうため、行政だけでなく地域の方々や関係機関、委員本人などさまざまな視点から活動の実態を紹介する「民生委員・児童委員まるごとハンドブック」を作成しました。
1 内容
民生委員の役割や制度概要の解説に加え、民生委員が参加・協力する地域活動の様子や、委員本人への
インタビュー、関係機関の職員から民生委員に対する感謝の気持ち、委員活動を体験した大学生の感想な
ど、さまざまな視点から民生委員の活動実態を紹介しています。
2 発行部数・規格
20,000部、B5判・20ページ
3 配布先・掲載先
民生委員や県内151地区の民生委員児童委員協議会などを通じて、活動PR用ツールとして活用するほ
か、令和6年4月以降、三重県子ども・福祉部地域福祉課、県福祉事務所及び保健所、市町民生委員担当
課、市町社会福祉協議会において配布します。
また、県ホームページ上に電子ファイル(デジタルブック)を掲載します。
4 概要版リーフレット・動画の作成
ハンドブックに加え、以下のとおり概要版リーフレット2種類とハンドブックの内容を盛り込んだオリ
ジナル動画を作成しました。
・概要版リーフレット(一般向け) 10,000部 A3判・両面
・概要版リーフレット(子ども向け) 20,000部 A3判・両面
・オリジナル動画 約3分・県ホームページ上で公開
5 その他の情報発信の取組
(1)民生委員・児童委員活動インターンシップ事業
若い世代が、民生委員・児童委員活動に対する理解を深め、地域福祉活動への関心を高めることので
きる機会を創出することで、民生委員活動の認知度向上や将来的な地域福祉の担い手確保につなげるこ
とを目的に、県内4大学の協力のもと、大学生が高齢者宅などへの見守り訪問や地域活動に同行・体験
する「学生インターンシップ事業」を実施しました。
(実施概要)
・実施期間 令和5年8月から12月まで
・参加学生 四日市看護医療大学、鈴鹿医療科学大学、三重短期大学、皇學館大学の学生64名
・内容 四日市市、鈴鹿市、津市、伊勢市において、各地区民生委員児童委員協議会の協力のも
と、高齢者宅などへの見守り訪問への同行や、高齢者サロンや子ども食堂など、地域活
動の様子を見学するなどの体験活動に参加。
(参加した学生の感想などは、ハンドブックの中でも紹介しています。)
(2)三重県における民生委員制度創設100周年記念フォーラム
三重県民生委員児童委員協議会主催(県共催)により、民生委員活動の理解促進及び民生委員同士の
結束を図ることなどを目的とした記念フォーラムを開催します。本フォーラムでは、基調講演に加え、
100周年を機に作成したハンドブックなどの情報発信ツールの紹介や、インターンシップ事業に参加し
た学生との意見交換などを予定しています。
(概要)
・開催日時 令和6年3月21日(木) 13時から16時まで
・会場 三重県総合文化センター 大ホール(津市一身田上津部田1234)
・内容 基調講演(合同会社泉惠造研修企画工房 代表社員 泉惠造氏)
シンポジウム(民生委員や学生インターンシップ事業に協力いただいた教員・学生など
による民生委員活動の今後に向けた意見交換など)
・参加者 県内の民生委員・児童委員や市町社会福祉協議会職員など、約1,700名
どなたでも当日参加が可能です。