墳丘は後円部が3段築成、前方部が2段築成で、周囲には濠がめぐらされています。墳頂部には盗掘坑があり、埋葬施設についてはよくわかっていません。
これまでに発掘調査は行われていませんが、古墳の形や採集された遺物から5世紀後半に造られたと考えられています。
馬塚古墳の周囲には、殿塚古墳、女良塚古墳、毘沙門塚古墳、貴人塚古墳など多くの前方後円墳があり、伊賀南部の首長が順次墳墓を築いていった地域であると考えられています。
これらの古墳群は美旗古墳群として昭和53(1978)年に国史跡に指定されました。

馬塚古墳 空撮 馬塚古墳 全景
おもな時代:古墳時代中期
遺跡の所在地:名張市新田