弥生時代には、三重県でも水田による稲作が始まります。写真は、津市森山東遺跡でみつかった、弥生時代後期のものとみられる水田の遺構です。
写真をみると、一つの区画が現在のものほど大きくないことが分かります。大きくても一辺5m程度で、小さいものはわずか3㎡のものもみられました。一区画の規模を小さくすることは、区画単位で田面の高さを細やかに調整し、水を流れやすくする工夫であったと思われます。

水田遺構(森山東遺跡)
おもな時代:弥生時代後期
遺跡の所在地:津市長岡町
発掘調査報告書のリンク:
『一般国道23号中勢道路(9工区)道路建設事業に伴う松ノ木遺跡・森山東遺跡・太田遺跡発掘調査報告』(1993年)