発掘調査は広範囲にわたり、弥生時代中期後葉の集落の様相が詳細に判明しました。竪穴建物は120棟以上も検出され、かなり大規模な集落といえます。調査区東部では大型の竪穴建物や掘立柱建物が複数検出され、集落の中枢的な区域であったとみられます。掘立柱建物は最大のもので長さ18m近くあり、当時としては非常に大型です。三重県内ではほかに例をみないもので、この集落が地域の中心的な存在であったことがうかがえます。
また、集落に接した谷からは、大量の土器や石器、木製品などが出土しました。木製品には「戈(か)」という武器の柄など、特殊なものもあります。
このように、菟上遺跡は三重県の代表的な弥生時代の集落遺跡といえ、その発掘調査成果は全国的にも注目されるものです。

大型掘立柱建物 発掘調査の様子

上空から見た菟上遺跡
おもな時代:弥生時代中期
遺跡の所在地:四日市市伊坂町
発掘調査発掘調査報告書のリンク:
『菟上遺跡発掘調査報告 -本文編-』(2005年)
『菟上遺跡発掘調査報告 -遺構一覧表・遺物観察表・写真図版編-』(2005年)