発掘調査では、まず縄文時代や室町時代の遺構・遺物が検出され、さらに掘り下げたところ、旧石器時代の遺構・遺物が発見されました。
遺構としては、狭い範囲に礫が集中する礫群が1箇所確認されています。この礫群には、火を受けた礫や炭化物も混じっていました。そして、礫群と同じ土層などから、チャート製の石器・剥片などが500点ほど出土しました。
重要なのは、約3万年前に九州地方の火山から噴出し広域に降下した姶良丹沢火山灰が、礫群と同じ土層に含まれていたことです。これにより、礫群や石器はその前後の時期のものと推定されました。姶良丹沢火山灰との時期的な関係がうかがえる事例としては県内唯一であり、また県内最古級の遺跡といえます。

発掘調査区の様子

出土した石器類
おもな時代:旧石器時代後期
遺跡の所在地:多気町相鹿瀬
発掘調査発掘調査報告書のリンク:『内垣外遺跡発掘調査報告』(1997年)