筆ヶ崎古墳群とともに発掘調査が行われ、多くの竪穴建物や掘立柱建物がみつかりましたが、これらの建物は筆ヶ崎古墳群の造営後、それほど時間を置かずに古墳の周りに建てられはじめたようです。古墳を造った集団と集落を営んだ集団との関係や、当時の人々の墓地に対する意識などが気になるところです。
そして、最も注目されるのは、内部に2基の鍛冶炉を設けた、飛鳥時代から奈良時代初頭の鍛冶工房とみられる竪穴建物が発見されたことです。県内ではこの時期の鍛冶炉の事例は稀なため、うち1基は切り取って持ち帰り、保存処理を施して三重県埋蔵文化財センターで保管しています。
鍛冶工房とみられる竪穴建物

切り取って保存された鍛冶炉
おもな時代:飛鳥時代から奈良時代
遺跡の所在地:東員町長深、四日市市小牧町
発掘調査発掘調査報告書のリンク:
『筆ヶ崎古墳群・筆ヶ崎西遺跡(第4・5・7次)発掘調査報告』(2019年)
『筆ヶ崎古墳群・筆ヶ崎西遺跡(第2・3・6次)発掘調査報告』(2021年)