発掘調査では、まず縄文時代や室町時代の遺構・遺物が検出されました。その際、旧石器時代のナイフ形石器が出土したことから、さらに掘り下げて調査を行ったところ、旧石器時代の石器類が多数確認されるに至りました。
出土した石器類には、ナイフ形石器や剥片(石器を作るための材料となる薄い石片)、石核(剥片を剥離した残りの塊状の石材)などがあります。石器類は、礫などとともに大きく3か所に集中して出土しています。
特筆されるのは、出土した剥片や石核のいくつかが接合したことです。これによって、石器類や礫の集中は、当時の人々がこの場所で石を割って石器を製作していた痕跡であることがうかがえます。
三重県内でこうした状況が確認された旧石器時代遺跡はごくわずかで、非常に貴重な調査事例といえます。

石器が出土した様子 出土した石器類
おもな時代:旧石器時代後期
遺跡の所在地:度会町下久具
発掘調査報告書のリンク:山崎遺跡発掘調査報告(1997年)