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平成25年06月27日

おさかな雑録

No.86 テングハギモドキ 2013年6月27日

確かに似ているけど 

 奈屋浦の活魚水槽にて。一見してニザダイの仲間、それもテングハギ類と思われる大型の魚が泳いでいました。はじめはテングハギかとも思ったのですが、特徴である角のような突起がないようです。市場の人に「何これ」と問われたものの、「テングハギに似ているがおそらく別種」と答え、何とか写真で特徴を把握しようと水中撮影を試みました。

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 テングハギモドキ 南伊勢町奈屋浦 平成25年6月24日撮影

 勢いよく泳ぐ魚だったので、撮影は難航し、まともに映っているものはわずかしかありません。しかし、やはりテングハギに特徴的な角状の突起はなく、そのかわりといっては何ですが、頬に特徴的な模様がありました。まるで金色のあごヒゲです。

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テングハギモドキ 南伊勢町奈屋浦 平成25年6月24日撮影

 体の後半をみると、尾柄にはするどい棘が2対並んでいて、体にはこれといった斑紋はなく、それぞれテングハギによく似ています。一方で、テングハギとは、尾びれの色が鮮やかな青色で、上下両端が伸長しないことが異なります。

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テングハギモドキ 南伊勢町奈屋浦 平成25年6月24日撮影

 もたもたと撮影しているのを見かねた市場の人が、すくって撮影させてくれました。おかげで鮮やかに写っている画像を手に入れることができました。頬に走るあごヒゲ状の模様は一層明らかに見えます。しかし、後で図鑑等で見ると不明瞭であったことから、死後はこの模様は薄くなってしまうようです。

 

 頬の模様を手掛かりにしていたため、同定作業はいったん挫折しましたが、インターネットの画像等からこの魚はテングハギモドキという名前であることが分かりました。分かってみると、はじめに直感した、「テングハギに似ているけど違う」という表現そのままの名前付けです。あまりにも安直ではないかと突っ込みを入れても、種名は所詮は人間のためのもの。やっぱり、わかりやすい名前かもと一人納得したりしています。

 (2013年6月27日掲載 資源開発管理研究課)

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