労働紛争の解決支援 ~個別労働紛争のあっせんのご案内~
労働委員会では、個々の労働者と事業主との間で発生した労働条件等をめぐる職場のトラブルについて、話し合いの場を提供することで解決を支援しています。
<労働委員会のあっせんの特徴>
◎ 公労使3名のあっせん員がサポートします!
「労働者側」、「使用者側」、「公益側」の合計3名のあっせん員が、公平・中立の立場から、当事者双方の話を聞き、豊富な経験から助言を行います。
◎ あっせんの開催回数は1回だけではありません!
早期解決を目指すことはもちろんですが、たとえ1回のあっせんで歩み寄りができなくても、2回目以降で解決の道が開かれることもあります。
◎ 他の紛争解決支援機関で解決に至らなかった労使紛争も受け付けます!
他の紛争解決支援機関で解決に至らなかった労使紛争についても、あっせん申請することができます。
そのような労使紛争について、労働委員会のあっせんで解決した事例もあります。
◎ 当事者が必ずしも顔を合わせる必要はありません!
当事者のご希望によりますが、あっせん員が個別に事情を聞き取ることで、当事者双方が直接顔を合わせない形であっせんを開催することもできます。
<あっせんのお問い合わせ先>
あっせん申請は、「三重県労働相談室」が受け付けています。まずは 労働相談室 にご相談ください。
津市栄町1丁目891 三重県勤労者福祉会館1階
電話:059-213-8290又は059-224-3110
◎ 労働相談室へのご相談、あっせんのご利用は無料です。
<過去の解決事例>
〔事例①〕 休職と復職を巡るトラブル → 円滑な職場復帰の実現
Y社に勤めているXさんは、上司から一方的に業務上のトラブルの責任を負わされたと感じるようなことがあり、精神的苦痛から休職していましたが、働く意欲があり、速やかに職場に復帰したかったので、あっせん申請をしました。
あっせん開始の時点では、トラブルの受け止め方や職場復帰の方法等について、XさんとY社の考え方には大きな隔たりがありましたが、職場復帰を希望するXさんの意向を尊重しつつ、公労使3名のあっせん員が双方の意見をよく聞いて調整を進めました。その結果、双方が歩み寄り、Y社はXさんの職場復帰が円滑に進むよう努力することなどで合意し、円満に解決しました。
〔事例②〕 退職金を巡る争い → 解決金の支払い
Y社に勤めていたXさんは、Y社から支払われた退職金の算定方法に疑義があったので、適正な額の支給を求めて、あっせん申請をしました。
あっせん開始の時点では、退職金の算定方法について、XさんとY社の言い分は真っ向から対立していましたが、公労使3名のあっせん員が双方の意見をじっくり聞きつつ、粘り強く説得した結果、2回目のあっせんで双方が歩み寄り、Y社がXさんに解決金を支払うことで合意し、解決しました。
〔事例③〕 未払いの残業代を巡るトラブル → 納得のいく金額の支払い
Y社に勤めていたXさんは、在職時の残業代に未払いのものがあるとして、他の紛争解決支援機関の制度を利用しましたが、あと一歩のところで金銭面の折り合いがつかず解決には至りませんでした。
そこで、改めて県の制度を利用して解決を図りたいと思い、あっせん申請をしました。
あっせん開始の時点では、未払いとなっている残業代の算定方法等について、XさんとY社の考え方には大きな隔たりがありましたが、公労使3名のあっせん員は、双方から提出された資料を検討しながら助言を行いました。その結果、2回目のあっせんで双方が歩み寄り、折り合いがついた金額をY社がXさんに支払うことで合意し、円満に解決しました。
◎ 「個別労働関係紛争のあっせん」のページもご覧ください。