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伊勢志摩サミット三重県民会議

伝統・文化

三重を取り巻く
世界観「伝統と革新」が共存する場所、三重

緑深い山々、渓谷から海へとそそぐ清流、美しい入江、大小の島々――。海山に囲まれた三重では、古くから人と自然が共生し、日本のふるさとの原風景として悠久の歴史を紡いできました。

とりわけ、日本人の代表的な「心のふるさと」とされる伊勢神宮は、日本の精神性、豊かな文化・伝統に触れることができる場所です。

その伊勢神宮には、持統天皇4年(690年)より始まった「式年遷宮」という祭事があります。これは、20年に1度すべての社殿をはじめ御装束・神宝などを新しく造り替えるお祭です。遷宮を行うことで常にみずみずしくあり続けるとともに、その長い「伝統」を受け継いできました。

その一方で、F1が開催される鈴鹿サーキットや国産初のジェット旅客機「MRJ」、フラッシュメモリーの生産拠点を有するといった、ものづくりのイノベーション、「革新」を感じるものも多く存在する場所です。

このように三重県は、「伝統と革新」が共存する場所です。

また、三重には各分野、時代でイノベーションを起こしてきた先人たちがいます。

例えば、世界で初めて真珠養殖を成功させた、ミキモト創業者である御木本幸吉。発明王のエジソンが、「私の研究でできなかったものが2つだけあります。1つはダイアモンド、もう1つは真珠です。あなたが動物学上不可能とされていた真珠(養殖真珠)を発明し完成されたことは、世界の驚異です」と発言されたという会談の際の逸話も残っています。

伊勢神宮への参拝のため、長い旅路を経てやって来た全国の旅人たちや、多様な文化を受け入れ、発展してきた三重。

ここでは、良きものを守りながら進歩を続け、次世代につないでいくという精神性と、人種・世代・性別などを超えて、多様なものを寛容に受け入れ合う “和”の精神が育まれてきました。