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平成20年08月05日

尾鷲水産研究室

三重県水産研究所 尾鷲水産研究室

研究室の概要

・尾鷲水産研究室は、マハタなどの養殖新魚種の種苗生産技術の開発、マダイなど養殖魚の生産技術や付加価値の向上に資する研究を進めています。また、魚病の診断を行うとともに、魚病の予防・治療対策の指導を行っています。

沿革

1928年 昭和3年 12月 三重県議会で「水産試験場 尾鷲支場」の設置を満場一致で可決
1933年 昭和8年 8月 三重県水産試験場 尾鷲支場を尾鷲町(現尾鷲市)南浦名月セギノ山に開設
    10月 尾鷲支場の竣工式開催
1953年 昭和28年 11月 三重県水産試験場 尾鷲分場に改称
1967年 昭和42年 3月 三重県尾鷲水産試験場に改称
1973年 昭和48年 3月 種苗生産研究施設を尾鷲市元須賀利に設置
1982年 昭和57年 3月 三重県尾鷲水産試験場を尾鷲市天満浦古里に移転
1983年 昭和58年 3月 種苗生産研究施設(尾鷲市元須賀利)を閉鎖
1984年 昭和59年 4月 三重県水産技術センター 尾鷲分場に改称
1998年 平成10年 4月 三重県科学技術振興センター 水産技術センター 尾鷲分場に改称
2001年 平成13年 4月 三重県科学技術振興センター 水産研究部 尾鷲水産研究室に改称
2004年 平成16年 3月 種苗生産研究施設(「三重のマハタ」種苗量産安定化研究施設:通称ハタ研)を尾鷲市古江町に開設
2008年 平成20年 4月 三重県水産研究所 尾鷲水産研究室に改称
 

まぼろしの魚 マハタ を育てる

・尾鷲水産研究室では、マダイ養殖に替わる新しい魚種の開発を目的として、一般に種苗生産が困難とされ「幻の高級魚」と呼ばれるクエおよびマハタの種苗生産試験に取り組んできました。
・平成8年度から性転換技術の開発、成熟促進・採卵技術の開発、飼育技術の開発(中間育成試験、養殖適性試験)などの技術開発に努めた結果、平成10年度にはクエの種苗量産化、平成11年度にはマハタの種苗量産化に成功しました。
・そして、平成11年度に生産されたマハタ種苗が平成13年3月に平均全長40cm、体重1.0kgに成長したので試験的に市場出荷をしたところ、kg当りの単価で1,600円~2,200円という、マダイ(600~1,100円/kg)を大幅に上回る値段がつき、新しい養殖魚種として十分に市場流通することが判明しました。

・県レベルでのマハタ種苗供給の試みは全国でも初めてのことでした。現在は、種苗生産技術を公益財団法人 三重県水産振興事業団へ移転し、県内の養殖業者向けの種苗の生産が行われています。養殖業者へは年間20~30万尾の種苗が有償配布されるようになっており、熊野灘海域における新しい特産品に育ちつつあります。
・現在は、マハタ種苗の品質向上に向けた研究等、三重県のマハタの競争力強化の取り組みを進めています。

マハタ変態魚
マハタ変態魚 日令30 全長14mm

マハタ稚魚
マハタ稚魚 日令85 全長5cm

マハタ試験出荷魚
マハタ試験出荷魚 生後1年9ケ月
全長40cm、体重1.0kg

魚病に関する研究

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・人間や家畜と同じように魚も病気にかかることがあり、養殖魚に病気が発生すると、大きな損失を招きます。
・このため尾鷲水産研究室では、養殖業者から持ち込まれた病気の魚を診断し、治療対策指導を行っています。
・また、病気には予防が肝心です。免疫力を高めるための飼育管理手法など、病気の発生予防に関する研究を行っています。

 

病魚の解剖
病魚の解剖
ワクチンの有効性グラフ
感染実験によるワクチンの有効性
(マハタのウイルス性神経壊死症)

養殖魚のエサや給餌方法の開発

・魚類養殖業の生産コストのうち、飼料費が60%程度を占めています。近年、円安などの影響による配合飼料価格の上昇が続いており、養殖経営を圧迫する大きな要因となっています。
・このため尾鷲水産研究室では、高価な魚粉を削減した新たな飼料の開発や、東紀州特産の柑橘類を添加した飼料による養殖魚の身質向上など、コスト削減や付加価値向上に資する研究開発を行っています。

ドライペレット
試験用のドライペレット
試験魚への給餌
試験魚への給餌

魚類養殖漁場の環境変動に対応するために

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・近年、三重県沿岸においても水温の上昇傾向が顕著です。水温は、養殖魚の生理状態や魚病の発生に大きな影響を及ぼすことから、養殖管理手法を見直していくことが必要です。
・水温の低い深場での養殖など、気候変動に適応できる養殖手法の開発を進めています。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 尾鷲水産研究室尾鷲水産研究課 〒519-3602 
尾鷲市大字天満浦字古里215-2
電話番号:0597-22-1438 
ファクス番号:0597-22-1439 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

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