多様な性のあり方について
「男性は男らしい行動をして女性を好きになる、女性は女らしい行動をして、男性が好きになる」と思っていませんか?
この、世の中では当たり前とされていることは、実はそうではないんです。
性のあり方はいろいろ
世の中には、生まれつき「身体の性(身体に現れる男女を区分する特徴)」と「心の性(自認する性別)」が一致していなかったり、同性や両性を好きになったり、身体の性の区分があいまいな人がいます。
この人たちは、性的マイノリティ(少数者)と呼ばれていますが、病気ではありませんし、おかしなことでもありません。
性のあり方は多様であって、それぞれに人権を尊重し合うことが大切なのです。
LGBTとは
LGBTという言葉を聞いたことがありますか?
これは、
L | レズビアン(女性の同性愛者) |
---|---|
G | ゲイ(男性の同性愛者) |
B | バイセクシャル(両性愛者) |
T | トランスジェンダー(「心の性」と「身体の性」が一致していない人) |
の頭文字をつないだ、性的マイノリティの人々を表す言葉です。
みんなの声
この問題は、日本は外国に比べて遅れていましたが、最近はメディアでも取り上げられ、認識が広まってきました。
では、このLGBTの人たちは少数派とされていますが、実際にはどのくらいの割合でいるのでしょうか。
みんなの声
三重県内の中高生670人意識調査で【自分または周囲の人に「身体の性や心の性」について悩んでいる人がいる】の問いに対して、14.95%の割合で【はい】の回答がありました。
「私の周りには、LGBTの人はいない」と思っていても、それは、LGBTであることを告白できていないだけかもしれません。
こんな身近な存在だからこそ、LGBTの人々の気持ちを理解し、尊重し合っていく必要があります。
LGBTの人たちのキモチ
「なんとなく周りとちがう」「私は何者なの?」「このままでいいの…」
このように、生まれ持った性別に違和感を持ちながら、悩みを抱えている人がいます。LGBTの人々の中には、一般に少数派とされているだけで世間から理解されにくく、周りや家族にも相談できず傷ついたり、恋愛がしづらかったり、時には生きづらさを感じたりする人もいます。
ありのままに自分らしく生きる権利はみんなにあります。多様な性を正しく理解し、人としてお互いを支えあう気持ちを持つ関係づくりが大切です。