流域治水の推進
平成30年7月豪雨や、令和元年東日本台風(台風第19号)など、全国各地で豪雨等による水害や 土砂災害が発生するなど、人命や社会経済への甚大な被害が生じていることを踏まえ、気候変動に伴い頻発・激甚化する水害・土砂災害等に対し、防災・減災が主流となる社会を目指し、「流域治水」の考え方に基づいて、堤防整備、ダム建設・再生などの対策をより一層加速するとともに、集水域から氾濫域にわたる流域のあらゆる関係者で水災害対策を推進します。⇒国土交通省「流域治水の推進」
【流域治水施策イメージ】

流域治水プロジェクト
河川管理者が主体となって行う治水対策に加え、氾濫域も含めて一つの流域として捉え、その河川流域全体のあらゆる関係者が協働し、流域全体で水害を軽減させる治水対策「流域治水」への転換を進めることが必要です。このため、河川整備に加え、流域の市町村などが実施する雨水貯留浸透施設の整備や災害危険区域の指定等による土地利用規制・誘導等、都道府県や民間企業等が実施する利水ダムの事前放流等、治水対策の全体像について「流域治水プロジェクト」として示し、ハード・ソフト一体となった事前防災対策を進めます。

流域治水プロジェクトの策定状況New
令和4年3月22日に三重県内のすべての二級水系について、流域のあらゆる関係者が協働して行う治水対策の全体像をまとめた「流域治水プロジェクト」を策定しました。これにより、令和3年3月に策定した一級水系を含めて、県内すべての水系で「流域治水プロジェクト」の策定が完了しました。〇一級水系流域治水プロジェクト
国土交通省が主体となり、全国の一級水系について、令和3年3月に策定されました。三重県では、木曽川水系、鈴鹿川水系、雲出川水系、櫛田川水系、宮川水系、淀川水系、新宮川水系において策定されています。
⇒国土交通省「各一級水系における流域治水プロジェクト」
〇二級水系流域治水プロジェクト
三重県内の全ての二級水系について、令和4年3月22日に策定しました。三重県における二級水系流域治水プロジェクトでは、県内を10の圏域(桑名、四日市、鈴鹿、津、松阪、伊勢北部、伊勢南部、志摩、尾鷲、熊野)に分け、その圏域内を流れる水系をとりまとめて流域治水プロジェクトを策定しています。
・三重県二級水系流域治水プロジェクトにおける取組方針について
・桑名圏域員弁川水系流域治水プロジェクト ・四日市圏域二級水系流域治水プロジェクト
・鈴鹿圏域二級水系流域治水プロジェクト ・津圏域二級水系流域治水プロジェクト
・松阪圏域二級水系流域治水プロジェクト ・伊勢北部圏域二級水系流域治水プロジェクト
・伊勢南部圏域二級水系流域治水プロジェクト ・志摩圏域二級水系流域治水プロジェクト
・尾鷲圏域二級水系流域治水プロジェクト ・熊野圏域二級水系流域治水プロジェクト

流域治水協議会
三重県では、ハード・ソフト一体となった事前防災対策をあらゆる関係者により連携して計画的に推進することを目的として県内で11の流域治水協議会を設置し、各流域治水プロジェクトの策定、進捗を図ります。
各協議会の開催状況
・木曽川水系流域治水協議会・桑名圏域県管理河川水防災協議会
・鈴鹿川外流域治水協議会
・雲出川外流域治水協議会
・櫛田川外流域治水協議会
・宮川外流域治水協議会
・志摩圏域県管理河川水防災協議会
・淀川流域治水協議会
・尾鷲圏域県管理河川水防災協議会
・熊野圏域県管理河川水防災協議会
・熊野川流域治水協議会